「腸活」は、自分の体質に合ったものを!~今月の先生:島田淑子さん vol.1

からだ修行
2016.08.17

連日の暑さで疲れがたまっている時期ですが、食欲の秋も、一歩ずつ近づいていて……。お腹の調子が気になるシーズン。今月は東洋医学のエキスパートである島田淑子(すみこ)先生に、話題の「腸活」について伺ってきました!

Photo:砂原 文 text:田中のり子

 

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ここ数年、「腸」に対する注目が集まってきているようです。腸内環境を整え、腸の働きをよくすることで、身体全体のコンディションをアップする健康法=「腸活」なる言葉もポピュラーになってきました。

腸内環境を整えると、代謝機能が上がって老廃物がすみやかに排出されつつ、血液循環もよくなる。免疫力が上がり、病気になりにくくなる。口臭・体臭が改善され、お肌の状態もツルツルに……など、数えきれないほどの効果があると言われています。

そもそも腸は、口から入った食べ物の栄養素を吸収し、排せつを行う大切な場所。腸が元気でなければ、いくら栄養のある食べ物を食べたからといって、その効果も半減。しかも「第二の脳」とも呼ばれる腸には、脳と同じ神経細胞があり、「しあわせホルモン」と呼ばれている「セロトニン」(心の安定やすらぎなどに関係する脳内神経伝達物質)の90%以上が、腸管でつくられているとか。つまりは「腸の健康」=「私たち自身の健康」=「私たちのしあわせ」(!)と言っても、過言ではないのです。

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では「腸活」ということで、「食物繊維が豊富な野菜をたくさん食べればいいの?」「ヨーグルト食べとく?」と、いさむ方々も多いようですが、「ちょっと待った!」とストップをかけるのが、今回お話を伺った島田淑子先生。鍼灸院勤務、サロンエステティシャン、大手化粧品メーカーの研究所勤務などを経て、中国で習得した刮痧(かっさ)療法をベースに、独自の「島田流かっさマッサージ」を開発した、美と東洋医学のエキスパートです。

先生曰く、「現代は『○○を食べると身体にいい』という情報にあふれていますが、体質はひとりひとり違うもの。食はもっとパーソナルに考えて、『自分に合った食材』を効果的に取り入れていくべきなんです」。

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ここで島田さんが、小さな表を見せてくれました。「例えば田中さんは、のうち、どの項目がいちばん自分の体質に当てはまりますか?」


便が乾燥して固い
便がにおう
喉が渇いて、しょっちゅう水分が欲しい
口臭がする
便秘気味、または便が出てもすっきりしない。


寒がり
夏でも手足が冷える
クーラーが嫌い
下痢をしやすい


イライラする
お腹が張る
ガスやゲップが出る
胸や喉がつまりやすい
便秘気味、または便が出てもすっきりしない。


疲れやすい
肌がカサカサする
顔や唇にツヤがない
フラフラして、やる気が出ない
便秘気味、または便が出てもすっきりしない。


「え~っと、ベースはなんですけど、季節や体調によっては、になるときもあるような……」

「そうそう、誰もが4つのタイプにきっぱり分かれるわけではなく、たとえばといった、複合タイプの方も多いんです。また、常にひとつの体質に固定されているわけではなく、年齢によっても変わっていったりします。これらはそれぞれ、東洋医学における身体の状態を表しているんですよ」。

は「」。身体、特に消化管に熱がこもり、のぼせやほてりが感じられる状態。
は「陽虚(ようきょ)」。身体に必要な熱が作り出せないで冷えを感じている状態。
は「気滞(きたい)」。身体の気のめぐりが悪く、詰まっている状態。
は「気虚(ききょ)」。身体の気(エネルギー)が足りない状態。元気がないので便を出す力もない。

それぞれの体質に必要とされる食材は、少しずつ違っています。自分の体質に不足している要素を補う食材を取り入れることが、すなわち正しい「腸活」につながるのです。


Vol.2では、それぞれに合った食材をご紹介します。

 

 

第1回「頭も心もとろんとろんになるヘッドマッサージ」はこちらから

第2回「身体にふれることで、ありのままの姿を観察し認識するセラピー」はこちらから

第3回「身体を土台から整えていく、究極のインソール」はこちらから

第4回「天然ヒノキ&酵素のチカラで、ツルツルほかほか」はこちらから

第5回「家庭の薬局として、はちみつを見つめ直す」はこちらから

Profile

島田淑子

Sumiko Shimada

鍼灸院、サロンエステティシャンを経て、資生堂ビューティーサイエンス研究所勤務。2006年、都内にサロンを開院、院長となる。その後、中国古来の療法を独自にアレンジした「島田流かっさマッサージ」を開発し、「日本かっさ協会」を設立。2014年、北鎌倉に「気流LABO」をオープンし、東洋医学を柱にした生活全般のプロデュースを行う。その暮らしぶりは『これからの暮らし方2』(エクスナレッジ)でも紹介されている。

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