自分を知ることで自己治癒力を引き出すホメオパシー vol.1 ~今月の先生・伊藤知子さん

からだ修行
2016.10.26

今年は秋の訪れも早く、その分体調を崩している方も多そうでしたね。今月はナチュラルな暮らしを実践している人々がよく取り入れている、「ホメオパシー」について伺ってきました。知っているようで、何となくぼや~んとしたイメージしかなかったこの療法、その驚きの効力に迫ってみました。

photo:砂原 文 text:田中のり子

暮らしまわりの雑誌や書籍の仕事をしていると、「私もホメオパシーやっています」という方に、本当にたくさん出会います。花粉の時期にくしゃみをしていると、甘い砂糖粒を口に入れてくれたり、足の指を家具にぶつけて「痛~い!」とうなっていると、さっとスプレーを吹きかけてきれたり。そのたびに「へ~~、よさそうだな……」「素敵そうだな……」と興味を持ちつつも、「しかしちょっと難しそう」「お金もかかりそう」と敬遠してきていた私。

しかし大変お世話になっている知人のHさんから、「この方はすごいのよ~。優秀なホメオパスなのよ~」とある方を紹介され、「いよいよこのときが来た……!」と重い腰を上げ、門戸をたたき、健康相談をしてもらうことにしたのです。

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「この方」とは、今回の先生・伊藤知子さん。全国にある日本ホメオパシーセンターのひとつ「フィリア」で、ホメオパスとして活動されています。ふんわりとした笑顔と優しげな空気感が魅力の女性で、ニコニコ笑顔で室内に招き入れてくださると、それまでの緊張が一気にほぐれるような気がしました。

「小さなお子さんがお母さんと一緒にいらっしゃることも多いんですが、ありがたいことに、子どもたちもだいたいリラックスしてくれるんですよ」とのお言葉にも納得です。よく見ると、相談室には子どものためのおもちゃスペースも。窓からは、緑豊かな井の頭公園の風景を見下ろすことができます。

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さて、ここ「フィリア」では、健康相談に訪れる前に非常に綿密な質問票の記入を行います。その内容は、相談したい不調の具体的な症状から、年齢、身長・体重、過去に摂取していた薬、過去に受けた予防接種、アレルギー、睡眠・便通・排尿の具合、はたまた家族の病歴や趣味や気分転換法、「海と山どっちが好き?」といった質問まで。その数、A4用紙の紙に4枚。記入するのもひと苦労です。

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しかしこちらは「ホメオパスは、クライアントへの理解が深ければ深いほどよい」という考えのもと用意されたもの。この質問票を元に、さらに1時間近いていねいな問診を受けます。こんなにも長い自分の体質や健康歴を話したことは初めてのことで、健康について話しているはずなのに、何だか心理カウンセリングを受けているような気持ちにもなりました。

ちなみに私は、父母の両親(つまり祖父母)がどんな体質で、病気で亡くなったかとか、自分が子どもの頃にどんな予防接種を受けてきたかということを今まで強く意識したことがなかったので、実家に電話して、母に尋ねて記入を行いました。

母の話を聞くまで、もの静かだった父方の祖父が、若い頃に肺気胸で手術をしていたなんてことも、知りませんでした。結論から言うと、今回の診断で私は、ホメオパシーにおける「結核マヤズム(遺伝的傾向)」というタイプにカテゴリーされるらしく、こういった遺伝による体質も、質問票からも裏付けが取れたという訳です。

ちなみにこのように細かな質問票を書き、問診を行う目的は、クライアントをより深く理解し、その方に合ったレメディ(後述)を選ぶため。

「たとえば『猛烈な咳で困っている』というふたりの方がいたとします。『締め切った暗い部屋でひとり静かにしていると、咳がやわらぎラクになり、人にかまわれるのが嫌で、少しでも動くと咳が出やすい』という気難しいタイプのAさんと、『人に背中をさすってもらうと咳が収まり、暗い部屋は怖いので電気をつけていたくて、母や祖母も喘息の症状があった』というほっそりして優しげなBさんでは、同じような症状の咳でも、合うレメディは違うのです」

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現代西洋医学とはかなりアプローチが違った、その人その人の体質や症状に合わせた、まさにオーダーメイドの療法と言えそうです。

→vol.2へ続きます。

 

第1回「頭も心もとろんとろんになるヘッドマッサージ」はこちらから

第2回「身体にふれることで、ありのままの姿を観察し認識するセラピー」はこちらから

第3回「身体を土台から整えていく、究極のインソール」はこちらから

第4回「天然ヒノキ&酵素のチカラで、ツルツルほかほか」はこちらから

第5回「家庭の薬局として、はちみつを見つめ直す」はこちらから

第6回「腸活は、自分の体質に合ったものを!」はこちらから

第7回「生理&骨盤底筋トレーニングで、明るく体と向き合う」はこちらから

Profile

伊藤知子

Tomoko Ito

テレビ番組制作の仕事をしていた30歳の頃、ホメオパシーに出会う。日本ホメオパシーセンター東京本部スタッフとして4年間勤務。ホメオパスとして5年活動、ハーブ店、薬局店でも各3年勤務する。岡本祥子氏とともに2012年、吉祥寺に「日本ホメオパシーセンター東京 吉祥寺御殿山フィリア」を設立。数多くの健康相談を受けつつ、セミナーや勉強会も行う。http://kichijoji-philia.com/

田中のり子

noriko tanaka

衣食住、暮らしまわりをテーマに、雑誌のライターや書籍の編集を行う。『ナチュリラ』(主婦と生活社)は創刊当初からのスタッフ。構成・執筆をした『これからの暮らし方2』(エクスナレッジ)が好評発売中。

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