自分を知ることで自己治癒力を引き出すホメオパシー vol.3 ~今月の先生・伊藤知子さん

からだ修行
2016.10.28

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ホメオパシーとは、約250年前のドイツで、医師のハーネマン博士が原理を発見し、医学として体系化したもの。現代医学は「胃腸科」「耳鼻咽喉科」「泌尿器科」という風に細分化されていますが、「その人の全部を診る」という意味で、「ホリスティック(全体的な)医学」と言われているそうです。

本国のドイツはもちろん、イギリス、フランス、アメリカ、オーストラリア、イタリアなどでもポピュラーで、スーパーマーケットなどでレメディが売られていることも珍しくありません。

そして何とインドは、世界一ホメオパシー人口が多いとか。それは「インド独立の父」「非暴力・不服従」で知られるマハトマ・ガンディーが、国の第一医学と定めたからなのだそうです。日本ではおよそ20年前、伊藤さんの師匠である由井寅子先生が持ち込みましたが、まだまだ認知度も低く、ホメオパシー後進国とのことです。

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ホメオパシーの治療には、「薬」ではなく、ホメオパシー独自の「レメディ」というものを使います。

「レメディは、植物・動物・鉱物・病原菌から作られているのですが、それらの現物質をものすご~~く薄めて使用します。どのくらい薄めるかというと、『100倍に薄めるという工程を30回行う』というレベル。そういう風に希釈を繰り返していくと、もとのものの物質性はなくなり、その代わりにそのものが持つ「情報」が増幅されていくのです」。

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植物、動物などは、イメージが沸きますが、鉱物や病原菌?! そんなものが効くのーー?とびっくりです。レメディの現物質は毒性のあるものが多いそうですが、その「情報」が身体に入ると、身体は「毒が入ってきた!」と勘違いをする。すると身体は、「免疫力を全力で働かせないと、死んでしまう!」と、フル回転を始め、その結果自らの免疫力で、自分の不調を治していく。レメディとは、自己治癒力を目覚めさせるスイッチのような存在なのです。

ただし現代科学では、ホメオパシーのレメディが効くしくみについて、完全には解明されていないのだとか。なお、もとの物質が毒性でなければ、物質性も含まれた「マザーティンクチャー」(チンキ)というものも活用します。

「西洋医学の薬を飲むのとは違って、即効性があるわけではなく、治るスピードも人それぞれ。田中さんのように、初回でスパーンと効果が出る方もいれば、ゆっくりじっくり不調が緩和されていく方もいます。ただ、ホメオパシーで自分の不調を治した方は、みなさんどことなく誇らしげなんですよ(笑)。自らの免疫力で回復したということが、心と身体の奥深い部分で、どっしりとした自信がつくらしく、回復と同時に性格が明るくなったり、たくましくなったりする方もとても多いんです」

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ちなみに伊藤さんが普段愛用しているレメディたちはこちら。「外出時、ちょっと身体が冷えたらアコナイトを」「打撲してしまったときにはアーニカを」という風に、ちょっとしたケガや不調には、すべてレメディで対処しているそう。ゴムバンドを自分で縫って、瓶がバラつかないようひと工夫。レメディは電磁波に弱いそうなので、電磁波防護ポーチに入れて持ち歩いているそうです。

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こちらはホメオパシー入門書としておすすめの1冊。由井寅子氏著『ホメオパシーin Japan
』。基本となるレメディを詳しく紹介しており、「そもそもホメオパシーってどんなもの?」という初心者のさまざまな疑問に答える内容になっているそうです。

ホメオパシーをしていると、不思議と『地』の その人に戻っていきます。レメディを摂っていると、『本当の自分は甘ったれなんだ』『自分はこんなに怒っていたんだ』『昔の悲しみが癒えていなかったんだ』などの、気づきもあったりします。それをくり返しながら、本来のその人に戻っていくと、自分の好きなものや嫌いなものがはっきりしてきたり、人間関係も変わってきたりして、人生そのものがよりよく変わっていくことが多いんですよ」

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ご自身も病弱だった身体をホメオパシーで強くしていったという伊藤さん。昔は真っ暗な家や幽霊などが、怖くて怖くて仕方がないタイプだったそうですが、今ではまったく平気になってしまったそう。ほほえみが絶えず、ゆったりやさしい空気感も、ホメオパシーによって磨かれた、芯の通った強さから生まれてきたものなのでしょう。

ちなみに私の翌月の生理は、旅行を挟んでレメディをきちんと飲めなかったこともあり、残念ながら元のような状態に戻ってしまいました。けれどお腹の状態は、良好を保っています。

伊藤さんにお話しすると、ホメオパシーでは体調の揺り戻しや、レメディの効き具合に波があることも珍しくないとのこと。これから数か月、一年、二年と、ホメオパシーを通じて身体とつき合ううちに、どんな身体の変化が訪れるか、私も興味深々です。

(体調に関する記述など、あくまで個人的な感想であることをご了承ください)

photo:砂原 文 text:田中のり子

 

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Profile

伊藤知子

Tomoko Ito

テレビ番組制作の仕事をしていた30歳の頃、ホメオパシーに出会う。日本ホメオパシーセンター東京本部スタッフとして4年間勤務。ホメオパスとして5年活動、ハーブ店、薬局店でも各3年勤務する。岡本祥子氏とともに2012年、吉祥寺に「日本ホメオパシーセンター東京 吉祥寺御殿山フィリア」を設立。数多くの健康相談を受けつつ、セミナーや勉強会も行う。http://kichijoji-philia.com/

田中のり子

noriko tanaka

衣食住、暮らしまわりをテーマに、雑誌のライターや書籍の編集を行う。『ナチュリラ』(主婦と生活社)は創刊当初からのスタッフ。構成・執筆をした『これからの暮らし方2』(エクスナレッジ)が好評発売中。

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