「冷えとり」歴23年目の、冬の過ごし方vol.1 ~今月の先生・青木美詠子さん

からだ修行
2016.11.21

寒さも本番を迎え、身体の冷えが気になるシーズンです。健康法のひとつとしてすっかり定着した「冷えとり」ですが、長年実践してきた青木美詠子さんに、冬ならではの過ごし方について、お伺いしてきました。

Photo:砂原文 text:田中のり子


実はわたくし田中は、今年の春先までゆる~い、簡単「冷えとり」を実践してきました。外出するときは2枚、家にいるときは3~4枚靴下を重ね、下半身を冷やさぬようレギンスは年中着用。半身浴は毎日実行し、ごはんは基本的に腹八分目。こういった「冷えとり健康法」の知識を最初に知ったのは、今回の先生「あおきみさん」こと、青木美詠子さんの本がきっかけでした。
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青木さんは初の著書『ずぼらな青木さんの冷えとり毎日』を皮切りに、『冷えとりグッズとごはん』『冷えとり大人のふだん着』『実際つくってる冷えとり簡単ごはん』の計4冊、「冷えとり」についての本を上梓されています。とまどいながらも冷えとりに取り組み、右往左往している様子も素直にそのまま記した「冷え克服・実践記」は、たくさんの方々の共感を呼び、どれもロングセラーとなっています。
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冷え症で肩こり、ぜんそく持ちでいつも内服・吸入薬が手放せなかった30代前半の私が、薬なしで発作もまったく出ない状態まで回復したのは、青木さんの本で知った「冷えとり」のおかげだと思っています。

さて、ここで一度おさらいを。「冷えとり健康法」とは、医師である進藤義晴氏が提唱した健康法であり、「不調や病気の元凶は、内臓の冷えにある」との考えから、その「冷え」を引き起こす原因を取りのぞき、身体を温めようというもの。体温が上がれば免疫力が高まり、人間が本来持っている自然治癒力が回復し、健康な身体を維持できるようになるのです。

身体を温める方法は、靴下の重ね履き(シルク・コットンまたはウールを交互に重ねて履く)、半身浴、足湯、身体を冷やさない食事、腹八分など。その他、日々の生活の過ごし方から心構えまで、幅広く指導しています。詳しい内容は、進藤義晴著『万病を治す冷えとり健康法』(農文協)、進藤幸恵著『きょうからはじめる冷えとりレッスン入門ノ書』(エンターブレイン)を、ぜひご一読ください。
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20代後半頃は、治ってはぶり返しの連続で、1年の半分は風邪をひいているような感じだったという青木さん。
「常にぐったりして、元気がなくて……。この状態から脱出できるならと、整体から漢方、気功に心療内科通院、怪しげな民間療法まで、ありとあらゆることをやっていましたね(笑)。一方で、ずぼらで面倒くさがりなところもあるので、唯一続けられて、実際に『これだ!』と思えるような効果が表れたのが『冷えとり』だったんです」。

青木さんがまず取り掛かったのは、靴下の重ね履き。絹や綿、ウールの靴下を何枚も重ねるのは、保温するだけでなく、足裏からは身体の老廃物がたくさん出るので、それをすみやかに排出する役割もあるのです。

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青木さんの現在の、冬の足元(室内)はこんな感じ。「うさぎの会」の靴下を絹・毛(写真は綿)・絹・毛と重ねて、最後にカバーソックスとして、ネパール製の手編みソックスを重ねています。ホカホカして、いかにも温かそう。何枚も靴下を重ねるというと、始めた20数年前は「何でまた?」とギョッとされることが多かったそうですが、今は靴屋さんに行っても「冷えとりされているんですね~。じゃあ、大きいサイズがいいですね」と言われたりして、「時代は変わってきたなあ」と、青木さんも感慨深げです。

「足元が温かいって、本当に気持ちよくて、何とも言えない安心感があるんですよね。この気持ちよさが、冷えとりを続けてこられた大きな理由のひとつだと思います。足元がスースーして寒いと、心も冷えてしまいそうだけど、温かだとどっしり安定して『これでいいんだなあ』という気持ちになれるんです」

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さらに最近の冬のお気に入りアイテムがこちら。右から「プエンテ」のアルパカ素材のニットレギンス、ネパールの手編みソックス、「プリスティン」のオーガニックコットンのレッグウォーマー。こんなお気に入りのぬくぬくアイテムを用意しておけば、冬を過ごすのも楽しくなりそうです。

→vol.2に続きます

 

第1回「頭も心もとろんとろんになるヘッドマッサージ」はこちらから

第2回「身体にふれることで、ありのままの姿を観察し認識するセラピー」はこちらから

第3回「身体を土台から整えていく、究極のインソール」はこちらから

第4回「天然ヒノキ&酵素のチカラで、ツルツルほかほか」はこちらから

第5回「家庭の薬局として、はちみつを見つめ直す」はこちらから

第6回「腸活は、自分の体質に合ったものを!」はこちらから

第7回「生理&骨盤底筋トレーニングで、明るく体と向き合う」はこちらから

第8回「自分を知ることで自己治癒力を引き出すホメオパシー」はこちらから

Profile

青木美詠子

Mieko Aoki

コピーライター、文筆家。20代後半からさまざまな身体の不調に悩まされ、冷えとりと出会い、冷えを克服。『ずぼらな青木さんの冷えとり毎日』(2003年メディアファクトリー刊、現在は中経の文庫/KADOKAWAより文庫版が発売中)など「冷えとり」シリーズを4冊上梓。土地探しから始め、自然素材の小さな家を建てるまでを追った『あおきみさんち、家を買う』(マイナビ)も好評発売中。

田中のり子

noriko tanaka

衣食住、暮らしまわりをテーマに、雑誌のライターや書籍の編集を行う。『ナチュリラ』(主婦と生活社)は創刊当初からのスタッフ。構成・執筆をした『これからの暮らし方2』(エクスナレッジ)が好評発売中。

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