「冷えとり」歴23年目の、冬の過ごし方vol.2 ~今月の先生・青木美詠子さん

からだ修行
2016.11.22

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「冷えとり」を始めると、必ず直面するのが、「どうする靴下の収納」問題(笑)。単純に普通の人の4倍ほどの枚数を所有することになるので、その収納場所には頭を悩まされます。青木さんは通販で手に入れた桐製の押し入れ用家具ふたつを、靴下専用の引き出しに。ご自分と旦那さまのそれぞれベッド脇に置き、ナイトテーブルとして活用していました。

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レギンスやレッグウォーマー類も一目瞭然。仕切りにはスチール製のブックエンドを活用しています。多いなら、いっそ靴下専用の収納場所を作ってしまう。そしてこういう風に見栄えよく、大切に収納してあげると、自然に靴下をはくことが「楽しいこと」「いいこと」に思えそうです。

足元を温めたぶん、上半身は比較的薄着です。「冷え」というのは、ただ低体温であるということではなく、上半身と下半身の温度差のことを指します。人間は比較的頭のほうに血が上りやすく、逆に足元が冷たくなりがち。そうすると全身の血のめぐりが悪くなってしまいます。「暑い、暑い」とのぼせたようになっている人も、実は足元まで行った血液が滞っていたりして、「血のめぐりが悪くなっている=冷えている」というケースは非常に多いのです。青木さんは首まわり、手首まわりを自然に出して、上半身を涼しげに保っています。いわゆる「頭寒足熱」が、冷えとりの基本スタイルなのです。

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冷えとりを続け、下半身をしっかり温めてきたら次第に、タートルネックなど首が詰まったニットが、のぼせるような気がして苦手になってきたという青木さん。昔買ってお気に入りだったカシミア素材のタートルネックニットも、「えい!」と思い切って、ハサミでカット。首まわりをクルーネックに、両袖は落としてベストとして活用。落とした袖は、レッグウォーマーとして愛用しているそうです。

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眠る時間も、もちろん冷えとりアイテムを活用。「うさぎの会」の絹毛布はほぼ年中活用していて、さらに陶器製の湯たんぽを加えます。「冷えとり」の考えによると、化学繊維(ナイロン、アクリルなど)の素材は、肌から出る身体の毒素を外に排出せず、むしろ溜めこんでしまうそう。なので肌にふれる下着や衣類はもちろんのこと、寝具も天然素材、中でも絹が推奨されています。絹毛布は少し値段が張りますが、一度使い出すとやめられない心地よさなのだとか。

お手製のカバーに入れる湯たんぽは、寝るときにベッドに入れるのはもちろんのこと、パソコン仕事で机に向かっているときにも活用します。湯たんぽのまわりをポリプロピレン製のケースで囲み、その上に足をのせ、さらに上からブランケットをかぶせるようにすると、温かさがしっかり数時間持続するとか。最近はむしろ、夜寝ているときよりも、腰下が動かせないデスクワーク時に、意識的に冷えとりしているそうです。

「秋から冬にかけて、前の日より一段と冷える日がありますよね。そういう時にふと、『あ、去年はこんな日はつま先が冷たくなっていたけど、今年は少しましになっているかもなあ』と気づいたりするんです。そうやって、おととしよりは去年、去年よりは今年と、少しずつ『よくなってきたかも』という手ごたえがあって。傍から見たらノロノロした歩みかもしれないんですけれど(笑)、やっぱりそういうのがうれしいんですよね」

photo:砂原 文 text:田中のり子


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Profile

青木美詠子

Mieko Aoki

コピーライター、文筆家。20代後半からさまざまな身体の不調に悩まされ、冷えとりと出会い、冷えを克服。『ずぼらな青木さんの冷えとり毎日』(2003年メディアファクトリー刊、現在は中経の文庫/KADOKAWAより文庫版が発売中)など「冷えとり」シリーズを4冊上梓。土地探しから始め、自然素材の小さな家を建てるまでを追った『あおきみさんち、家を買う』(マイナビ)も好評発売中。

田中のり子

noriko tanaka

衣食住、暮らしまわりをテーマに、雑誌のライターや書籍の編集を行う。『ナチュリラ』(主婦と生活社)は創刊当初からのスタッフ。構成・執筆をした『これからの暮らし方2』(エクスナレッジ)が好評発売中。

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