頭も心もとろんとろんになるヘッドマッサージ vol.1 ~今回の先生:「VEDA LANKA」佐藤まど香さん~

からだ修行
2016.02.18

 

冷え症でぜんそく持ち、婦人科系トラブルを抱え、息も絶え絶え20代・30代をヨロヨロ生きてきたライター田中のり子が、冷え取り、ヨガ、食事療法などの数々の人体実験(?)を経て、「身体が変わると心が変わる、生き方が変わる」ということを実感してきました。しかし生来面倒くさがり屋でグータラ、だけどオタク的欲求だけは満々な田中が、さまざまな場所におもむき、「からだ修行」という名のもと、毎月、身体を張った体験リポートをお伝えいたします!

photo:砂原 文 text:田中のり子

 

第1回で取り上げるのは、アーユルヴェーダサロン「VEDA LANKA(ヴェーダ・ランカ)」。サロンを主宰する佐藤まど香さんとの出会いは、カメラマンAさんのご紹介でした。「すごい美女が、頭をマッサージしてくれるそうですよ!」というお言葉に惹かれ、いそいそと予約をしたのが始まり。

 

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そもそも編集・ライターという職業は、頭のいい悪いは別として、とにかく頭を使う仕事。取材・撮影や人様の原稿を読むというインプットの段階でも、それを整理して原稿や編集作業というかたちでアウトプットする段階でも、ひたすらひたすら、頭を酷使します。しかし肉体労働をしている方すべてがスポーツマンでないように、頭を使っているからといって決して頭がよくない私は、常に「能力以上に脳をオーバーワークさせている……」というイメージが常にあり、頭をほぐしてもらえる「ヘッドマッサージ」という単語が、妙に魅惑的に響いたのでありました。

 

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一軒家のご自宅の一室を活用したサロン。
都会の真ん中とは思えないほど静かで、
窓からは鳥の鳴き声もよく聴こえます。

 

女性専用のアーユルヴェーダサロン「VEDA LANKA(ヴェーダ・ランカ)」を主宰するまど香さんは、少女時代を海外で過ごしたこともある帰国子女。お父さまは大学教授、お母さまもが保育士という教育一家に生まれたこともあり、美しいだけでなく、とても聡明な方でもあります。

 

一流大学に通いながらも、日本の就職活動に大いに疑問を感じて、自主的に一年留年。旅に出たり、友人たちをホームパーティでもてなすうちに、「人をもてなす仕事をしたい」と思うようになったそうです。一流外資ホテルに就職したあと、英国アーユルヴェーダカレッジ日本附属校の運営に関わり、そこで初めてアーユルヴェーダに出会いました。

 

アーユルヴェーダとは、「生命の科学」とも呼ばれる、インド・スリランカの伝統医学。高度な生命哲学であることも知られており、まど香さんはその幅と奥行きに魅せられつつ、持ち前の研究家体質に火がつき、のめり込んでいったそうです。2008年には早くも独立し、「ヴェーダ・ランカ」の前身であるサロン「おうちや」を開業しました。

 

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アーユルヴェーダやインド占星術を
学んでいる時期のノート。
びっしりと書き込まれた文章や図形には驚くばかり。

 

そんな経歴の一方で、結婚、若年性認知症を発症したお母さまの介護、東日本大震災の2週間後に出産、その後離婚、シングルマザーをしながら独立と、普通の人なら何十年の間に経験するような人生の大仕事を、20代後半から30代頭までにジェットコースターのように駆け抜けていきました。会社員との二足のわらじで、サロン業を並行していた時期もありましたが、「この仕事が自分の天命であれば、生きていくための収入はいずれ得られるはず」と、2015年よりサロンのみに絞ることを決意したのだそうです。

 

「え? 実は今サラッと話しているけど、それってすごいことですよね??」と、思わず何度もツッコミを入れたくなるようなことも、淡々と話すまど香さん。捕まえたと思っても、気付いたらスルリと抜けているような、武道の達人のようなしなやかさと軽やかさ端々に垣間見られる、知識への強い情熱が印象的なお人柄

 

さて今回は、「アーユルヴェーダヘッドと背中」(75分、10,000円)のコースを体験してきました。アーユルヴェーダの頭のマッサージ……というと、ベッドに寝て、額にあったかいオイルをゆ~っくり流し続ける「シロダーラ」をイメージする人も多いかもしれませんが、まど香さんのヘッドマッサージは椅子に座り、オイルをつけながら、まど香さんの手によって施されます。お茶を飲みながら問診を行ったあと、服を脱ぎ、タオル素材のローブに身を包んで、施術はスタートします。

 

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ホーローのたらいに薬湯をはり、
足の裏と甲をマッサージ。お湯の温かさと香り、
人肌の心地よさに癒されます。

 

頭のマッサージの前に、まずはフットケアを行います。足湯の桶に入っているのは、殺菌力・浄化力のある「ニーム」という木の葉を乾燥させ、粉末にしたもの。薬湯にしばらくつかったあと、固くなった足裏をマッサージでほぐしてもらいます。リフロクソロジーでもおなじみですが、足裏には全身の反射区が集まっており、その日の体調が分かるだけでなく、頭を施術する前にもうひとつの末端である足をほぐしておくことで、全身の気の流れがスムーズになる効果があるそうです。もうこの薬湯の香りをかぐだけで、何だか「効きそう」な予感がムンムン。

 

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粉末のニームの粉。
インドでは歯磨きなどにも使われるそう。
やはり殺菌力の高い日本のヒノキのように、
現地ではポピュラーな存在だとか。

 

今日のところはここまで。頭も心もとろんとろんになるマッサージの詳細は、vol.2に続きます。

 

 

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第2回「身体にふれることで、ありのままの姿を観察し認識するセラピー」はこちらから

第3回「身体を土台から整えていく、究極のインソール」はこちらから

第4回「天然ヒノキ&酵素のチカラで、ツルツルほかほか」はこちらから

VEDA LANKA

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予約・問い合わせはホームページから
http://vedalanka.weebly.com/

Profile

田中のり子

noriko tanaka

衣食住、暮らしまわりをテーマに、雑誌のライターや書籍の編集を行う。『ナチュリラ』(主婦と生活社)は創刊当初からのスタッフ。構成・執筆をした『これからの暮らし方2』(エクスナレッジ)が好評発売中。

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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