頭も心もとろんとろんになるヘッドマッサージ vol.3 ~今回の先生:「VEDA LANKA」佐藤まど香さん~

からだ修行
2016.02.20

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さてマッサージの終盤、ふれるかふれないかのやわらかさでマルマを刺激していくと、たいていの人は深~い瞑想状態に突入し、人によっては大いびきをかいて爆睡されるそうです。かくいう私も自分自身の「……ふんが!」という大きな鼻息で、覚醒いたしました(赤面)。このヘッドマッサージ、およそ50分以上に渡り行っていただいたのですが、私の体感としては15分程度。あっという間に時間が過ぎていった印象です。

 

終了後は、首すじから肩にかけて、蒸して温められていたハーブボウルをゆっくり押し当てられ、さらにほぐされていきます。ハーブボウルの中に入っているのは、ハーブの女王と言われるヨモギをメインとしたミックスハーブ。いかにも「効きそう」な香りと、使い捨てカイロとは違う、身体の中にまで届きそうな、じんわりした温かさがしみ入ります。

 

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乾燥したハーブ類をコットンの布で
てるてる坊主のように包み、
蒸し器で温めて使うハーブボウル。
絶妙な温かさで、しっかりコリをほぐします

 

続いてベッドに移って横たわり、「デザインフロー」というマッサージを行います。こちらは薬草オイルやメディカルアロマと肘を使って筋肉をもみほぐし、身体の組織に溜まった老廃物をていねいにそぎ落とし、流すことを目的としたもの。ちなみにこちらは、「アーユルヴェーダ」の技ではなく、日本人セラピストの方が開発したメソッドです。

 

というのも、温かなインドで5000年前に生まれた「アーユルヴェーダ」の知恵も、現代日本の女性の身体のストレスの受け具合、冷え具合などは想定していなかったようで、その技法だけでは、どうしてもカチコチになった身体をほぐすことは難しかったそう。そこで独自の手技で身体の奥底で固まっている筋肉や、血液の濾過や免疫機能をつかさどるリンパを刺激して、内部から健やかさを引き出すというものなのです。こちらを身体の表と裏、肩から足方向に向かってそれぞれほぐしていただき。静かな余韻とともに、トリートメントは終わりました。

 

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オリジナルシャンプーは、
直前に攪拌して作っていただき、
1本まるごと使ってオイルを洗い流します。

 

灯りを落とし、ほの暗くなった施術室の中で、徐々に身体が目覚めていきます。頭と体はオイルでしっとりしているので、浴室に移動し、オリジナルのシャンプーを使って洗い流します。「ヘッドマッサージをしたあとは、毛穴が開くので、そこに化学物質を入れるのはもったいないから」と、100%植物性の天然素材を使ったものです。ドライヤーで髪を乾かし、最後にお話を伺って、本日のコースはすべて終了。

 

施術後の気分は正直に言いますと、頭はぼんやりとして、何とも言えず心もとない感じ。少しふわふわとして現実感がないような気分もしつつ、一方で自分がすごく無防備で敏感になって、この世に生まれたての赤ちゃんにでもなったような感覚。身体の奥も、せつないような、甘いような……。

 

まど香さんにご挨拶をしてサロンを出て、広尾の商店街を歩いていると、街の光がいつもよりまぶしく見えるせいか、目がうるうるしてきてしまいます。身体もどちらかというと、ずっしりと重たく感じられます。家は、京王・井の頭線沿いにあるので、渋谷の人波にあふれた雑踏を歩いていると、神経過敏になって、やたらとビクビクしてしまいました。

 

「アーユルヴェーダの施術は、終わったあとに『すっきり爽快!』という即効性や、分かりやすい手ごたえがないので、そこが受け入れられにくい部分でもあります。けれど、身体の奥深い部分がしっかりとほぐされて、翌日から2~3日後に、エネルギーがじわじわと湧き上がってくるんです」と、まど香さん。

 

約1時間弱かけて自宅に戻ったらぐったりして、その日は引きずられるような眠気に襲われ、早々にふとんに入りました。しかし翌朝はまど香さんの予言通り、目覚めはすっきり、頭のモヤモヤが晴れ、身体も軽やかに感じられました。おかげでその日の仕事は異常にはかどり、気持ちも穏やかに。頭がメインのマッサージでしたが、実は身体にも効果抜群。逆にいうと、普段の頭の使い方やこり具合が、どれほど身体に影響を与えているのかということを実感したのでありました。

vol.4へ続きます!

photo:砂原 文 text:田中のり子

 

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第2回「身体にふれることで、ありのままの姿を観察し認識するセラピー」はこちらから

第3回「身体を土台から整えていく、究極のインソール」はこちらから

第4回「天然ヒノキ&酵素のチカラで、ツルツルほかほか」はこちらから

VEDA LANKA

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予約・問い合わせはホームページから

http://vedalanka.weebly.com/

Profile

田中のり子

noriko tanaka

衣食住、暮らしまわりをテーマに、雑誌のライターや書籍の編集を行う。『ナチュリラ』(主婦と生活社)は創刊当初からのスタッフ。構成・執筆をした『これからの暮らし方2』(エクスナレッジ)が好評発売中。

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