大人暮らしで見直したものアンケートvol.1 文筆家・大平一枝さん

「大人暮らしで見直した10のもの」1週間特集
2017.11.14


先月発売の新刊「大人暮らしで見直した10のもの」、おかげさまで大好評で、重版分も店頭に並び始めました! ぜひお手に取ってみてくださいねー。
そして、この本の中で、いろいろな職業の方に「年を重ねて見直したもの、切り替えたこと」のアンケートに答えていただいたのですが、とっても興味深く参考になる回答がたくさんあったにも関わらず、本ではスペースの関係ですべてご紹介できませんでした。

そこで今週は、「暮らしとおしゃれの編集室」で特別に未掲載分も含めてまとめて読んでいただけることに! ぜひ、大人暮らしの参考にしてみてくださいね。

 

文筆家 大平一枝さん

oodaira

守りに入らず
ビビットな色の服にトライ

今までは落ち着いた黒や茶の服をついつい選んでいましたが、最近は顔色が暗く見えてしまうような……。「ミナ ペルホネン」の展示会に行った時、プレスの知人に「こういう色を着たらいかがでしょう」と朱色のブラウスを薦められました。自分では絶対選ばない色。でも洋服を熟知している人がそういうなら、と鏡の前で当ててみたら、ぱっと顔が明るくなった感じがしたのです。この色に負けないような気持ちの強さを持とうと、とても前向きな気分になり、思わずそのブラウスと、赤いワンピースまで買ってしまいました。周囲の人にもほめられるようになり、この朱色を見ると、食わず嫌いの自分の戒めにもなるし、人生まだまだ守りに入っては駄目だなと思うのです。


年齢的にきちんとした服も
必要になってきます

仕事でお世話になったクライアントとの会食など、若い頃に比べて、“きちんとした場”に呼ばれる機会が増えました。スカートはもちろんですが、ワンピースなどでおしゃれをしていくとその場も華やぐし、相手の方も喜んでくださっている感じがします。おしゃれをしていくことは、招かれた側のマナーだなあと実感。自分に構うことも礼儀のうち、と考えるようになりました。


靴はデザインではなく
履き心地が最優先に

靴が好きでよく衝動買いをしていましたが、今は“履き心地”と“修理可能かどうか”が、デザインと同じくらい重要に。なので、買う回数がぐんと減りました。以前は百貨店の靴売り場を適当にまわり、知っているブランドのものを店頭で選ぶだけでしたが、その場のためし履き程度では履き心地はわからないもの。最近は、メーカーの考え方やクチコミ、靴の設計や履き心地などをあらかじめ調べてから、買い物に出かけるようにしています。


調味料の力を借りずとも
いい素材ならシンプルが一番

若い頃は、何か不安で、ハーブやソースでつい味を足してしまっていました。でも、いい素材を使えば、そんなにしなくてもおいしい、とやっと気づいたのです。今は、有機野菜を農家から直送してもらい、お肉は生協の宅配「生活クラブ」で取り寄せ。食材の味を楽しむため、いい塩やオリーブオイルなど、調味は1種くらいで整えることが多いです。


家族の意見を尊重したら
鉄製からテフロン加工に

フライパンはずっと鉄製のものを愛用していましたが、これがいさかか調理や手入れにコツがいり、焦げつくことも多かったのです。最近は大学生の息子も料理をするようになり、料理をする夫も含め、彼らから評判が悪く……。家族のリクエストは「使いやすいテフロン加工にして。そのほうが思ったとおりにおいしくできるから」。鉄製を使っていたのは、自己満足だったかもしれません。道具がいかにすごいかではなく、家族が楽しく料理をすることが大事なので、テフロンを買ってだめになったらまた買い替えるということに切り替えました。


ひとりで落ち着いて飲める
行きつけのバーがある幸せ

子どもが小さい頃は飲みに行くことも少なく、お酒をじっくり味わう余裕がありませんでした。今は、シングルモルトウイスキーの味わいの深さに目覚めたこともあり、たまに、ひとりで静かに飲めるバーに行って息抜きを。母、妻、仕事を忘れて、無になれる貴重な時間。気持ちの切り替えになります。そこでの友だちもできて、また違う世界が広がりました。

 

生活に必要な道具よりも
くつろぐ家具が欲しい今日この頃

リクライニングチェアをずっと探しています。今後は子どもが巣立ち、夫婦ふたりの時間、ひとりの時間が増えるから、そういう時に真からくつろげるような、良質の家具が気になるようになりました。


何年かごとに
住まいを見直すことが必要

押し入れを使いやすくしたい、ここに棚が欲しい、テラスを替えたいなど、小さな不満から大きな不満まで。以前はその不満ごとに、間に合わせの家具や適当なDIYで対応していましたが、今は、プロの力を借りてまとめてリフォームしてもらっています。あとあとの満足度が全く違うのです。家族構成やライフスタイルは年々変わるもの。その時々で住みやすくなるように、何年かごとに見直し、小さなリフォームをして上書き修正していくのがいいのではないかと思います。

 

仕事

自宅での仕事をやめ、
仕事場を借りました

子どもが帰宅した時に家にいてあげたいと思い、ずっと家で仕事をしていましたが、下の子も高校生に。3年前、仕事場用のアパートを外に借りました。最初はうまく使いこなしきれず、家で仕事をすることが多かったのですが、娘が高校3年生になった今は、子育て卒業も見えてきたためか、自然と仕事場で執筆をするように。生活と仕事、オンとオフのメリハリがつき、自分も家族も快適になりつつあります。


仕事の仲間は
下の名前で呼ぶように

たいしたことではないかもしれませんが、下の名前で呼ぶと、信頼度や関係性も少し変わってくるような気がします。苗字が覚えられなくなってきたということもありますが(苦笑)、名前にはそれぞれに意味があるので、その意味を思い出しながら呼ぶと、相手への興味や関心も増します。地方取材などチームワークが大事な時は特にそう。年の離れた若いスタッフともすぐに親しくなれます。

 edit:鈴木麻子

→新刊の詳しい内容はこちらから
【前編】
【後編】
【コラム編】

Profile

大平一枝

kazue odaira

女性誌・書籍を中心に、暮らしにまつわるさまざまなことを執筆。近著『東京の台所』(平凡社)では、市井の人の台所と物語を丁寧に取材。http://www.kurashi-no-gara.com

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