「FLW」デザイナー・大橋利枝子さん【後編】「行き着いたのは、着る人に寄り添う服作りです」

”オリーブ少女”の先輩に会いに行く
2016.03.04

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text:鈴木麻子


スタイリストとしてのキャリアをオリーブでスタートさせた大橋さん。その後、たくさんのメディアで雑貨を中心に、スタイリングの仕事をしてきましたが、それもいまは一段落。2012年からは、ファッションブランド「FLW」のデザイナーとして活動をしています。


「リネンブランドfog linen workから出ているブランドです。大切にしているのは、シルエットの美しさ。誰が着ても美しく見える、そんなシルエットを探して、何度も何度も型紙を起こして、シーチングで試作して、自分が着てみて……を繰り返しています」

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リトアニアで作られる上質な麻、オリジナルの微妙なニュアンスの色、それらが主役の「FLW」の服はとてもシンプル。Aラインのワンピース、ドルマンスリーブのカットソー、小さな襟のワークコート。どれもさっぱり潔いデザインですが、着てみるとあら不思議。普段よりちょっと背が高く見えたり、首がきれい見えたり、「おや?」と思える仕掛けがいっぱい。シンプルなデザインなだけに、ネックライン、アームホールなど細部が美しいよう、すごくこだわっているのだといいます。

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「ブランドを始めた当初は、オリーブのときのように、着る人のイメージをあれこれ考えて服作りをしていました。でも、そういうのはなくていいんだって、最近は思うんです。色々な方が着てくださるのを見て『こういう着こなしも素敵だな』って、発見の繰り返しというか。もちろん、根底には自分の好きな物、着たい服をというイメージがあるのですが、こういう人に着てもらおうとか、こういうのに合わせたらという考えにはしばられなくなりました」。

かつて大橋さんがつくった物語には、頭の中でイメージした確固とした主人公がいましたが、いまの主人公はお客さんたち自身。小柄な人、ふくよかな人、ナチュラルな人、フェミニンな人……どんな人やスタイルにもやさしく寄り添う、それが「FLW」の服なのです。

 

 

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↑ 2016春夏のカタログ。組み合わせしやすいのも「FLW」の特徴。

 

大橋利枝子さん【前編】はこちらから

 

第2回 堀井和子さんはこちらから

第3回 山下りかさんはこちらから

第4回 湯沢薫さんはこちらから

第5回 大森仔佑子さんはこちらから

Profile

大橋利枝子

rieko ohashi

1980年代後半~90年代前半の『オリーブ』にてスタイリストとして活躍。2012年からリネンブランド「FLW」のデザイナーとしても活動。
3/18に『FLWのソーイング&スタイル』(文化出版局)を発売予定。3/19(土)~26(土)に、東京・吉祥寺「ギャラリーフェブ」で出版イベントを開催。本に載っている服を一部販売、春物の受注展示会を開催。
http://www.foglinenwork.com/flw/

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