スタイリスト・chizuさん【前編】「前よりもいろいろなことに時間と手間がかかることを、“ロスだと思う”ことはやめました」

大人の暮らしで見直したもの
2017.12.25

日々の暮らしは、「もの」に支えられ、彩られ、形づくられています。暮らしと太くつながっているからこそ、大切な「もの」は、年齢や生活習慣の変化とともに、更新されていくはず。大人になった「今」だからこそ、しっくりきているものはなんですか? 憧れの先輩に聞きました。新刊「大人暮らしで見直した10のもの」でも、詳しくご紹介していますので、ぜひあわせてご覧くださいね。

text:鈴木麻子 photo:大森忠明

 

フードスタイリスト。雑誌やテレビ、広告撮影の現場で、料理に合う器やカトラリー、小物などを用意し、食回りのテーブルやシーンを演出するお仕事です。いまでは一般にも広く知られる職業ですが、chizuさんはその名が定着していないときから活躍してきた、この道のパイオニアです。

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もうすぐキャリア40年目。長らく第一線で活躍している大ベテランですが、仕事への取り組みは至極ていねい、時間をかけて念入りに。仕事を共にするスタッフは、chizuさんのいつも新鮮な気持ちで仕事に取り組むその姿勢やきめ細やかさに驚かされ、襟を正さずにはいられないと口をそろえます。そんなchizuさんですが、年を追うごとに、準備にますます時間をかけ、注意深くなっているというから驚きです。

「昔より時間をかけるようになったと思います。これは冗談でもなんでもなく、年をとると集中力が続かなくなってくるんですよ。今までは意識しなくてもスムーズにできていたことが、そうはいかないことが多々あって。だから、仕事に時間と手がかかることを“ロスだと思う”ことはやめようと決めました。だって、仕事に“まあ、いいか”は絶対にないから。だったら、以前より多めに時間をとって向き合えばいいんじゃないかなって」

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前のようにはいかないな、そう思うのは仕事以外の場面でも同じこと。出先で「お財布どこだっけ?」などとアワアワすることが、なんとはなしに増えてきました。「年をとると、どうも散漫になっちゃうのよね」と自己診断。前は、すっすっとできていたことが、なめらかにできなくなっていると自覚し、自分のケアを丁寧にするようになったと話します。その一環として始めたのが、持ち物の仕分け。いつも大きなバッグの中(写真上)で探しがちなものを小さなサブバッグ(写真下)にまとめ、ほかの荷物とは別に持ち歩くことにしました。

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鍵、お財布、スマートフォン、眼鏡、ペン……。家に帰ったら、サブバッグからいったん取り出し、翌朝、出かける時にまた準備して。ひとつひとつバッグに入れる作業をすることで、忘れ物も減りました。

→【後編】に続きます

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→この連載に登場するみなさんに「大人暮らしで見直した10のもの」をお聞きした本が大好評発売中です! ぜひご覧くださいね。

Profile

chizu

フードスタイリストの先駆けとして、食まわりのスタイリングを行うほか、イベントのプロデュースなど活動の幅を広げている。センスのよい自身のワードローブも評判。おしゃれに迷う大人の女性向けに、ファッションやインテリアのことについて綴った著書『私がぐっと素敵に見える大人のおしゃれのひとさじ』(PHP研究所)が来春発売予定。

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