禅僧・南直哉さんに聞きました。人生後半戦、心を平穏に保つ習慣とは?Vol.3 

暮らしのおへそVol.25
2018.04.11

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心の中を言語化する

「次にとても大切なのが、“問題を他人に伝わる言葉にする”ということです。
今は、若い人に限らず、言語化する力が非常に弱くなっていますね。
SNSなどのツールが増え、単純なやりとりはむしろ頻繁でも、
その下の本当の思いを言葉にすることがないでしょう?」

 自分の心の底をのぞいたら、抱えているのはどんな感情なのか、
今の状況からどうなりたいのか、問題はどこなのか、
なるべく正確に言葉にして書きだしてみると、いいのだとか。

「頭で考えているだけでは、感情がぐるぐるしているだけで疲れます。
他人にもわかる言葉で輪郭をつければ、“自分を苦しめているモヤモヤ”が、
“アプローチ可能な問題”になります」

なるほど~。他人にもわかるようにするということは、
自分も分かるようになるということ。確かに納得です。

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淡い関係の人に相談する

「自分で解決がつかなければ、淡い関係の人に相談するといい。
日常的には会わないけれど、信用できる人です。
昔の上司、学生時代の先輩、お坊さんでもいいですし。
心の内側を話せる、かかりつけの人を作っておけば、
いざという時の生命線になります」

仏教の教えをベースにした南さんのお話を聞いてみると、
仏教は道具、という意味が少し分かってきました。
仏教の教えは、決して遠く難しいものではなく、
日常の困ったことに使える薬のようなものなのかもしれません。

 

 

photo:枦木功

V0l.4に続く

 

Profile

南直哉

MINAMI JIKISAI

1958年長野県生まれ。早稲田大学卒。百貨店勤務を経て84年曹洞宗において出家得度。福井県永平寺で修行の後、現在は福井県霊泉寺住職、青森県恐山菩提寺院代(住職代理)。『語る禅僧』(ちくま文庫)、『禅僧が教える 心がラクになる本』(アスコム)他著書多数。

 

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