かゆいところに足が届いている⁉︎ 日本の技術に支えられた「福助」のソックス

“おしゃれの名脇役”に会いに行く!
2016.03.22

名作と呼ばれる映画には、必ずといっていいほど実力派の脇役が存在するもの。それは、おしゃれも一緒です。一見何げないのに、実は丹念にこだわって作られたアイテムたちは、主役を引き立てるための十分な腕前を持ち合わせています。この連載では、そんな“おしゃれの名脇役”にスポットライトを当て、王道のものから隠れた逸品まで、幅広くリポートしていきます。

 photo : 千葉亜津子 text : 三宅桃子

 

足袋装束店として、明治15年に創業。130年以上という長い年月を経て培われた高い技術と信頼感で日本のレッグウェア界をリードし続けているのが、いわずと知れた福助です。

otona★糸①

繊細でなめらかな紡績途中の綿糸。

otona編機②

靴下を編み立てる丸編み機。

2015年秋冬に社名をそのままブランド名として掲げ、ものづくりの精神と技術力を結集させたコレクションが「福助」。当初はメンズのみの展開でしたが、好評につき2016年春夏からレディスもスタート。その中でもイチ押しなのが、シルク混の“クルー丈ソックス”です。

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クルー丈ソックス 各¥1,000(全10色) 

※以下、商品の価格は2016年3月現在のもので、表示は税抜です。

しなやかで光沢感のある糸をゆっくりと編み上げた、繊細なリブ編みが特徴。そして、何より感動するのは、とろんとしたなめらかな肌ざわり。この心地よさがやみつきになること必至です。

快適さの秘訣は、まだまだあります。まずは、履き口に寄ってみましょう。

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ずり落ちにくいギリギリのゴムの使用量に設定することで、しめつけ感を軽減。まるで肌の一部のように、吸いついてくれます。もちろん、靴下跡がつきにくいのも魅力です。

次は、かかとの上部にズーム!

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靴を履いたときに摩擦で毛玉になりやすいのがこの部分。その悩みを解消すべく、編み地を変えて目立たないような工夫を施しました。

実は、裏側にも感激ポイントが。

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つま先を見比べてみてください。左が“クルー丈ソックス”なのですが、グレーの靴下にあるようなつなぎ目のでっぱりがないことにお気づきでしょうか?

otonaハンドリンキング①

これは、フラットな縫い合わせができるハンドリンキングという技術。このおかげで、ゴロつきによる不快感が軽減されます。

そう、すべてにおいてストレスフリーなのが“クルー丈ソックス”なのです。

ほんのり光沢がある薄手の靴下は、春夏スタイルを上品にバックアップしてくれる縁の下の力持ち的存在。色違いで揃えれば、足元おしゃれに差がつくはずです。

シリーズは違いますが、ご主人やパートナーとのペアルックも楽しめる柄ソックスや、メッシュ調で涼しげな麻混の5本指タイプも登場。

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柄ソックス(右)メンズ、レディス 各¥1,000、(左)メンズ、レディス 各¥1,500

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5本指ソックス 各¥1,500

もちろん、このほかにも素敵なソックスがバリエ豊富にスタンバイしています。

思わずうなってしまう、老舗ならではのこだわりの数々。ファッション性と機能性を兼ね備えた高品質な靴下で“おしゃれは足元から”を実践して。

 

福助

TEL 072–223-2275

公式サイト http://f-fukuske.jp/ 

(※2016年3月末にリニューアル公開予定)

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