『時間を、整える』特集① プログラマー若宮正子さん

『時間を、整える』特集
2018.06.04

「わかってから」やるのではなく

「わかること」から始めればいいだけ

 

80歳を過ぎてプログラミングを学び、
ゲームアプリをリリースしました。
うまくいかなくてもいい、ダメ元でOK。
ただ、やってみて 
ワクワクできればいいんです

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パソコンを始めたのは60歳
60歳で銀行を定年退職。その少し前からパソコンを始める。
エクセルのセルを使って図柄や絵を描くエクセルアートを考案するなど、
パソコンを独自の視点で楽しんできた。81歳のときに、プログラミング言語
「Swift」をゼロから学び、iphoneアプリを開発した。

 

60歳で会社を辞めたとき、パソコンを衝動買いしました。
チャットで誰かとつながれば、
母の介護をしながら、外に出かけていかなくても
いろんな人と知り合えて楽しいかも、と思ったんです。
もともと、私、おしゃべり好きですから。

 

ピンクのセーターに、ピンクのネックレスをかけた姿が愛らしくて、
「一度おしゃべりが始まるとなかなか止まらないのよ」と
朗らかに笑う若宮正子さん。
実は、「IPhoneのゲームアプリを開発した、
82歳のおばあちゃん」として、世界的に有名な方です。

 シニアでも楽しめるよう、
雛壇に男雛や女雛を並べるゲームアプリ「hinadan」を開発したのは
81歳の時。

「スマートフォンのゲームアプリは色々あるけれど、
シニアが楽しめるものがないんですよね。
そんなとき、知人に「自分で作ればいいじゃない」と言われて
その気になっちゃったんです」と笑います。

 知人のエンジニアにスカイプを使っての遠隔指導をお願いし、
開発から、アップル社へのアプリの申請まで全て一人で手がけたそう。
無事承認を受けて、
2017年の2月に配信された「hinadan」は、7万ダウンロードを突破。
アップル本社に招かれて、CEOのティム・クック氏も対面しました。

「『私は、あなたから大きな刺激をもらいました』と
おっしゃってくださって、嬉しかったですねえ」。

 どうやら若宮さんの中には、「何歳だから」という
リミッターはないよう。

 60歳までは銀行に勤務。定年前にパソコンを衝動買いしたそうです。
まだパソコンが周辺機器などを含めて40万円以上と、
今よりもずっと高価な時代でした。

「退職後は、当時90代の母を自宅で介護する予定でした。
そうしたら、ずっと家から出られないかもしれない。
人に会っておしゃべりすることが大好きな私は、
パソコンには『チャット』という、
いろんな人とおしゃべりができるツールがある、と聞いて、
是非やってみたいと思ったんです」。

 会社が休みの週末になると接続を試みて、
なんと3か月もかかってやっとつなぐことができたそうです。

「パソコンの画面に、『マーチャン、ようこそ』と
大きな文字が浮かび上がった時の感動は忘れられません」と語ります。

 

text/一田憲子 photo/枦木功

※この記事は暮らしのおへそ実用シリーズ『時間を、整える』より
一部抜粋したものです。

 

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