フランス・アンティーク便り vol.3 アンティークのある暮らし~パリのアパート編~

特集 フランス・暮らしの中のアンティーク
2018.08.22

~ 「histoire(イストワール)」青木ともみさん

 

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自分の気にいったものを飾ったり、使ったり、身につけたりすることは、生活をちょっとだけ豊かにしてくれます。アンティークも大事にしまっておくより、部屋の壁にかけたり、棚に並べたり。キッチンやテーブルで使ったり、と普段の生活の中で活かせる方が楽しいと思っています。小さなアンティーク、例えば取っ手や金具やスイッチなど古いパーツは部屋や家具を自分の好みにすることもできるし、シャツのボタンをアンティークボタンに付け替えて楽しむ、なんてこともできます。古いものは長い時間を経た趣と懐の深さがあるので、ただ置いておくだけでも絵になったり、また本来の使い方とは違っても意外なものとの組み合わせもかっこよくまとめてくれたりします。蚤の市を歩いて、「これ素敵!」と思うものを見つけたら、自分なりの使い方、楽しみ方をぜひ、あれこれイメージしてみてください。

 

今日はパリの小さなアパートに暮らす私の生活の中にあるアンティークや古いものをいくつかご紹介します。

 

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古い額縁を二つ重ねて同じく古い植物画を飾ってみたり、脚立に好きなものをディスプレイしてみたり、大きなガラスビンに花や緑を入れてみたり。ヴィンテージのラタンの二人掛けのイスは、1年前にわが家にやって来たお気に入りです。

 

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古いガラスものが好きで、少しずつ集めています。使わないときも飾るように棚の上に並べています。繊細な模様のお皿も、とろりとしたワイングラスのゆがみ具合など、なんとも味わいがあります。

 

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食器はシンプルな白いものが多いです。形や厚みや質感、年代もそれぞれで、白にもいろいろあります。キュノワールのとっても大きなオバール皿は以前、引越しのときにに真っ二つに割れてしまいました。とても自分では直せない…と途方に暮れていたところ、知り合いの陶芸家の方がきれいに直してくださいました。感謝とともに、これからもずっと大切にしたいと思っています。

 

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今日のランチ。白い花形リムのお皿に、キッシュと夏野菜をのせてみました。どんなお料理でも合うので、とても便利です。

 

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ガラスの脚付き皿に、お菓子をのせて、おやつ時間。いつもの焼き菓子とチョコレートなのに、お家でサロン・ド・テの雰囲気が少しだけ味わえます。

 

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大きなガラスビン、ジャムビン、薬のビンなど、いろいろなガラスに花をいけて楽しみます。

 

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かごが好きです。フランスの古いかごは繊細な編み方も多く、色や形も素敵なものがたくさんあります。リネンを入れたり、手芸の道具を入れたり、便利に使えます。

 

photo&text:青木ともみ

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Profile

青木ともみ

フランス生活十数年。普段づかいのアンティークやヴィンテージをご紹介するため、日本での企画展やイベントなどに参加している。次回は11月、東京でのイベントに出店予定。「histoire(イストワール)」 

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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