妥協のない肌ざわりが魅力! 「オノレ」の綿ウールカットソー

“おしゃれの名脇役”に会いに行く!
2016.08.15

名作と呼ばれる映画には、必ずといっていいほど実力派の脇役が存在するもの。それは、おしゃれも一緒です。一見何げないのに、実は丹念にこだわって作られたアイテムたちは、主役を引き立てるための十分な腕前を持ち合わせています。この連載では、そんな“おしゃれの名脇役”にスポットライトを当て、王道のものから隠れた逸品まで、幅広くリポートしていきます。

photo : 花田 梢 text : 三宅桃子

フレンチマリンのフレーバーが漂い、まとえば上品でのびやかな女性像を演出してくれるブランドが「オノレ」。なかでも2年前にリニューアルをして以来、ヒットアイテムとしてめきめき頭角を現してきたのがこのカットソー。

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「オノレ」(右・左)ウールコットンフライスカットソー¥12,000、(中)ウールコットンフライスボーダーカットソー各¥14,000

※商品の価格は2016年8月現在のもので、表示は税抜きです。

“ザ・ベーシック”なタートルネックとクルーネックのカットソーですが、売れ続けている理由はうっとりするほどのなめらかな素材感。

「リサーチして気づいたのは『世の中には意外と秋冬仕様のカットソーがないな』ということでした。そこで考えたのが、ニットとカットソーの中間のような素材。一枚でもさまになり、インナーでも使えるという難しい条件を素材担当の濱さんに投げて、探してもらうことになりました」と、企画担当の馬場わかなさん。隣にいらした濱 禎さんも、思い出し笑いをしながら詳しいお話を聞かせてくださいました。

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「肌ざわりがよく、カジュアルすぎないものをめざしてたどり着いたのが綿ウール。糸は、エクストラファインウールを原料としたクローチェというウールと、しなやかで光沢があるスーピマコットンの交編に。もともとチクチクしない糸でしたが、さらにバンテーラと呼ばれる加工を施すことによって、縮みにくくまろやかな風合いに仕上がりました」

こだわりの糸で編まれた生地は、いつまでもさわっていたくなるほどの心地よさ!

シルエットに関しては、自身も愛用しているというプレス・倉地麻子さんから実感のこもったコメントが。

「ほどよく地厚でつかず離れずのシルエットなので、肉感を拾わずすっきりとしたボディラインに見せてくれるというのが高ポイントなんです」

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グイーンと伸びて体の動きについてきてくれるから、ノーストレス!

 ほかにも、クルーネックには後ろの首元だけギャザーが寄せられるようにリボンがついていたり、

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ネック部分を無造作にくしゅっとしたときもバランスがいい高さに設定されていたり、

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さりげないアクセントとして、袖口にブランドネームのイニシャルがあしらわれていたり、

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シンプルなだけではないオリジナリティも感じられます。

袖口には、さらなるこだわりが。表面に縫い目が出ない“天地始末”のおかげで、やわらかい印象になっているのです。

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「日本でこの技術を持っている工場が本当に少なくて。工場さん泣かせの縫製なのですが、妥協はしたくなかったので、なんとか押し通しました」と馬場さんは笑います。

失敗と試作、はたまた工場さんのプライドやこだわりのぶつかり合いを経て仕上がったこのカットソーは、お客様に“極上の着心地のよさ”となって伝わり、多くの人々の心をつかむ結果へとつながりました。

カラッとした穏やかな風を感じたら、旬の白のワイドパンツと合わせて。さわやかな秋おしゃれがスタートできます。

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「オノレ」パンツ¥19,000

どこにでもある一着ではない、ありそうでなかった綿ウールのフライスカットソー、ぜひショップで試してみて。

オノレ代官山店

TEL 03-5728-1818

公式サイト http://honore.innocent.co.jp

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