「PUENTE(プエンテ)」のアルパカニット ~in-kyo(インキョ)より vol.25~

今日のひとしな
2016.09.25

はじめて手にしたのは手袋だった。指先が出るようにつくられているが、カバーをすればミトンにもなる。さらに気に入ったのは、親指にも小さなカバーがついていて、同じ毛糸を使ったクルミボタンまでついていたところ。そのかわいらしさに加えて、手を入れると包み込むようにホッとするあたたかさに、心をわしづかみにされたしまった。

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「毛糸」と一口に言ってもその素材はさまざま。カシミア、アンゴラ、ウール、そしてアルパカ。モフモフの姿がかわいらしいアルパカの毛から作られたニット製品は、なめらかで保温性にとても優れている。そんな品質の特徴だけでなく、さらに深く、日本から遠く離れた地球の反対側へ思いを馳せるきっかけをつくってくれたのが、「PUENTE(プエンテ)」の落合裕梨さんだ。

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落合さんは、ペルーやボリビアへ実際に赴き、現地の作り手たち(アルパカを育てている現場も含めて)と地道なやりとりをしながら企画した製品の生産、販売、卸しをしている。現地の様子は、予約をするための春の展示会でお会いする際に、落合さん自らお話や映像で教えて頂いている。

標高の高いアンデス地方で放牧されているアルパカたちの様子や、数人で集まっておしゃべりをしながらものすごい早さで手編みをする作り手たち。彼女たちが纏うギャザーがたっぷり入ったふんわりとした衣装と、その頭にちょこんと乗せるように被った小さな帽子といった出で立ちはまさに異国。糸を手で紡ぐためにコマをクルクルと手でまわす姿も見飽きることがない。とにかく映像に釘付けになり、落合さんの話にもつい夢中になってしまうのだ。

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展示会の際には狙ったかのように昼時にお邪魔する私に、いつも美味しい手づくりの食事を用意して下さる。いつのときだったか、その日は現地ペルーで暮らす日本人の女性で、落合さんの仕事をお手伝いされているという方がちょうど日本へ帰国していて、ペルー料理を作って下さったことがあった。はじめて口にする料理や食材。現地の映像を見ながらの食事で、気持ちは一気にペルーへとワープした。

手紡ぎ(ボリビアでは機械紡績の毛糸を使用)、手編み、手織りのものたちは、機械では出せない手の加減によるものなのか、ほどよく空気を含むあたたかさが安心感を生む。手袋に始まり、ニットパンツやレギンスなど冬場はもう手放せなくなっている。今年初めて過ごす福島での冬も、これらがあるから心強い。

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in-kyo(インキョ)

日々の暮らしの中で、月日をともに積み重ねたくなるような器や生活雑貨が並ぶ店。日常着や、おいしいもののセレクトも人気。「今日のひとしな」のコラム執筆は、店主の長谷川ちえさん。

福島県田村郡三春町9
TEL:0247-61-6650
10:00~17:00 水曜・木曜定休
http://in-kyo.net

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