どこまでも歩ける快適さ! 「トリッペン」のサイドゴアブーツ

“おしゃれの名脇役”に会いに行く!
2016.10.13

名作と呼ばれる映画には、必ずといっていいほど実力派の脇役が存在するもの。それは、おしゃれも一緒です。一見何げないのに、実は丹念にこだわって作られたアイテムたちは、主役を引き立てるための十分な腕前を持ち合わせています。この連載では、そんな“おしゃれの名脇役”にスポットライトを当て、王道のものから隠れた逸品まで、幅広くリポートしていきます。

photo : 花田 梢 text : 三宅桃子

ショートブーツとソックス、タイツとワンストラップシューズなど、足元おしゃれが楽しい季節がやってきました。装いになじませたり、時にエッジを効かせたり。ファッション性はもちろん、履き心地もよければ秋のお出かけがますます楽しくなります。

そんな思いをかなえてくれるのが「トリッペン」。1992年に、ドイツ・ベルリンの小さなギャラリーからスタートしたシューズブランドです。東京・代官山のお店に入って、まず目に飛び込んでくるのは……

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まるでシューズミュージアムのようなディスプレイ!  床に敷き詰められているのは、ウッドサンダルのモデルが描かれたテラコッタタイル。4メートル以上ある天井の高さも相まって、とても気持ちいい空間でお買い物ができます。

「トリッペン」の特徴といえば、なんといってもソール。まずはソールの開発を行い、それに合うアッパーを形成し、コレクションを発表し続けているのだそう。

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「トリッペン」(右上から時計まわりに) ジェントル f ¥43,000、リアム f ¥58,000、ヴィゴール ¥65,000、スウィフト f ¥53,000

※商品の価格は2016年10月現在のもので、表示は税抜きです。

モードな雰囲気で、スタイリングに変化球を投じてくれそうなルックス。でも、履き心地は大丈夫……? その心配は、ご無用です!

この形に行きついた理由を、プレス・鈴木一雄さんに伺いました。

「人間工学や医学的見地から快適な履き心地を研究し、デザイン性の高さも追求し続けた結果です。デザイナーは、靴職人のマイスターで医療用矯正靴の製作に携わっていたミヒャエル・エーラーと、靴や服のデザインを手掛けているアンジェラ・シュピーツ。ふたりで製作することで、快適さとファッション性が一体化した靴が完成します」

中には、下駄がインスピレーションになったものもあり、底を見てみると……

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“福”という刻印が! こちらには“ハッピーソール”という名がついているのだとか。足を入れてみると、予想に反する安定感が。何事も、見た目で判断してはいけないのです。

 そして、秋冬に大活躍してくれそうなブーツといえばこちら。

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「トリッペン」チェルシー 各¥52,000

「1960年代のころ、イギリスのチェルシー地区で人気だったのが、モッズスタイルのミュージシャンたち。彼らが好んで履いていたのがサイドゴアブーツだったことから、このモデル名になりました」と鈴木さん。2005年にデビューして以来、秋冬の代表的なアイテムとして愛され続けているのだそう。こちらのソールも見てみましょう。

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屈曲部分に切り込みが入っていたり、衝撃を受ける箇所には厚みがあったり。足の疲れを軽減する工夫は、カップインソールにも!

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足回りを心地よくホールドしてくれるフチのカーブや、足裏のアーチを支える凸部分など、機能性の高さはお墨付きです。

 また、エコ意識が高いドイツらしさが感じられるのは、修理のしやすさ。

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よく見ると、ソール、中敷き、アッパーはひとくくりで縫い合わせてあります。これは、靴底修理をしやすくするための工夫。その部分をほどき、すり減った靴底をはずし、新しいソールに取り替え、また縫いなおすという工程で、簡単に修理ができます。

 「『トリッペン』の愛用者さんたちは、ひとつのお気に入りを長く履き続けたいからと、修理を繰り返している方が多いんです。お店には、月に30~50足もの修理依頼がきますよ」と教えてくださったのは、ショップMD・斉藤いずみさん。物があふれている今だからこそ、大切にしたいスピリットです。

選ばれた職人さんたちが、ひとつひとつていねいに手作りしているというのも、心惹かれるポイントのひとつ。

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プレス・三好和美さんが、この秋のおすすめスタイルについて語ってくれました。

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「トリッペン」チェルシー¥52,000

「ハリス」ニット¥17,000、パンツ¥24,000、ハット¥12,000/以上ハリス 代官山(TEL 03-5724-8014)

「ブーツのキャメルカラーをニットにリンクさせた、秋ならではのシックなスタイルはいかがでしょう? ぽてっとした存在感のあるブーツなので、ボリュームのある服とも好バランスです」

 取材を締めようとしたところ、「先日、京都を旅したときに『トリッペン』の靴で行ったのですが、疲れもなく、筋肉痛にもなりませんでしたよ。……7万歩も歩いたんですけどね」と笑いながらエピソードを話してくれたのがショップスタッフ・大滝由佳さん。

どれだけの距離を歩いたのですか!? と、違うところを突っ込んでしまいそうですが、それだけ「トリッペン」の靴は、優秀だということ。たくさん履いて、いろんなストーリーを重ね、革に思い出を刻むのも楽しみのひとつかもしれません。

トリッペン 代官山

TEL 03-3716-2935

公式サイト http://www.trippen.co.jp/

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