内田彩仍さん 「秋 ~シンプルな着こなしの練習~」

特集「季節の暮しと服支度」
2016.11.09

久しぶりに着こなしと日々の暮らしをテーマにした新刊『季節の暮らしと服支度』を出版した内田彩仍さん。発売後すぐに重版が決まったこの本には、「こんなふうに季節を感じたい!」「自分を見つめるきっかけになりました」など、読者の方からたくさんの反響をいただいています。そこで、「まだ読んでなかった!」という方のために、今週はこの本を大特集。春・夏・秋・冬のお話を少しずつお見せしますね。

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「シンプルな着こなしの練習」

子供の頃から、服を買いに出かけるときは、
胸躍らせていました。
中学生になってからは、
服を作ることも楽しみになり、
その頃から装うことは、
毎日を幸せにしてくれることの
ひとつになりました。

それが、何年か前から、
服を選ぶことを億劫に感じるようになって。
たぶん「自分が好きな服=似合う服」では、
なくなったのでしょうね(笑)。

それから少し経った今、
また、おしゃれが楽しいと
思い始めています。
以前とは、着こなし方も、
違ってきました。

たとえば、ナチュラルな雰囲気の服も、
トラッドに寄せて、歳相応の印象にとか。
重ね着の中の一枚だと思っていた、
飾り気のないシャツも、
一枚で身につけたら軽やかで、
心地よくいられるとか。

手持ちの服も、そういう目線で見直すと、
新しい発見がたくさんありました。


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薄手のニットとパンツだけの、シンプルな組み合わせ。きりりとしたモノトーンが大人らしく感じます。

 

ただ、二十年以上も
重ね着することを楽しんできた私には、
シンプルな着こなしは、
心もとなく感じるのも事実。

帽子や日傘などの小物の力を借り、
自分らしい装いを探しながら、
まずは「近所に買い物」から
練習を始めています。

秋は一番おしゃれしたくなる季節。
気候もよく、組み合わせる服の数も
少なくて済むから、
シンプルな着こなしを勉強中の私には、
ちょうどいいのです。

きっと、若い頃は、
重ね着したり小物に工夫をしたりという
“おしゃれをしている印”
のようなものがないと、
もの足りなかったのでしょう。

近頃は、自分の見た目の変化にも気づくから、
さらりと装うほうがいいと思っています。
好きな服を着るだけで、
気持ちが明るくなったり、
勇気づけられたり。

それは、幾つになっても変わらないから、
シンプルに装いながら、
颯爽と歩ける人になれたなら、
自分を好きでいられそうな気がします。



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シンプルな着こなしのポイントになる晴雨兼用の傘。シックな色合いの長傘が、上品な感じがして好きです。

photo:大森今日子

 

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Profile

内田彩仍

Ayano Uchida

福岡県に、夫と愛猫クリムと暮らす。丁寧な暮らしぶり、センスある着こなしや手作りが雑誌やイベントで人気を集める。著書に『季節の暮しと服支度』(主婦と生活社)、『重ねる、暮らし』(マイナビ出版)などがある。

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