おしゃれの鍵を握るのは「質感」 Vol.2  ルノンキュル 木村牧子さん

パーソナルスタイリスト木村牧子の美人塾
2016.12.13

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Vol.1はこちらから

質感を醸し出す要素は先述したようにたくさんありますが、
デザイン、シルエット、素材との相性はほぼ「骨格タイプ」で決まると言っていいでしょう。
自分の骨格タイプを知ることはおしゃれの最短距離と言えます。

 

骨格タイプとは体の成り立ちで分類した3つのタイプです。
体を構成している、筋肉、骨、脂肪のどれが最も優位に発達するか、
その度合いは遺伝子的に決まっていて、その人の全体的な質感を決定づけています。
筋肉は張りと厚みを、骨は硬さと長さを、脂肪は柔らかさと優しさを感じさせます。

 

私はそれぞれのタイプをわかりやすく、
トルソー、ハンガー、水ふうせんと説明しています。
ハリのあるジャケットは柔らかくて垂れる水ふうせんに沿わないし、
ふわふわニットは硬くて鋭角なハンガーに掛けるとかわいそうな感じになってしまいますよね。

 

このように体の成り立ちと素材には相性がはっきりとあります。

 

決まるのは素材だけではありません。
骨格タイプによって、体の各パーツの大きさと位置、顔の輪郭も傾向がありますので、
相性の良い襟、トップスの丈、髪型や小物や靴に至るまで決まってきます。

 

脂肪のつき方、歩き方、発声、性格、食べ物の嗜好なども
すべて共通の傾向があります。
つまり骨格タイプ=その人のイメージそのものと言っても過言ではありません。

 

BMI、体脂肪率、スリーサイズといった数字で自分の体を捉えることは、
健康と体型管理上大切なことではありますが、限界があります。
数字だけを見てしまうと、不要なダイエットや無駄な運動をすることになります。


華奢なのに丸顔、痩せているのにウエストがくびれていない、
運動しても筋肉がつかないなど、それも持って生まれたタイプによるものなので、
矯正することは元々無理があります。

 

自分の本来の性質の枠を越えて、スタイルを維持することは
健康にも心にもいいものではないので、私はオススメはしません。

 

ある程度自己管理ができた上で自分の骨格のタイプを知れば、
いびつな体型もそれなりに愛おしくもなるし、
その体だからこそ着こなせるものもあるとわかります。

 

例えば私は背が高く、手足が大きく、顔立ちも骨っぽいタイプなので、
子供の頃から、可愛らしい襟や小さなバッグやパンプスが似合いませんでした。
どれだけ「鼻が高くていいね」とか「背が高くていいね」と言われようが、
年相応の女子っぽくならないことはコンプレックスでした。
小さく華奢に見せるものを選んだり、ダイエットしたりもしました。

 

今おもえば、自分になんてかわいそうなことをしてたんだろうと思います。

 

自分の骨っぽさとフレームの大きさを活かしてスタイリングができるようになって、
自分の体を知るということは、形や大きさだけではなく、
質を知ることなんだと附に落ちました。

 

料理には素材に合った調理方法と味付けがあるように、
おしゃれもまずは素材の見極めなしにはできない、そういうことですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Profile

木村牧子

Kimura Makiko

「ルノンキュル」主催。関西学院大学卒業後、全日本空輸㈱で国際線CAとして勤務。退職後に転身し、子供の頃から夢だったデザインの道に進む。10数年間グラフィックデザイナー、テキスタイルデザイナーとして色や素材に関わる中で、「装い」や「色」が人の生きるパワーや自信と深く関わることに強く興味を引かれる。色彩学、心理学を学ぶうちに、「見た目」を通して人の内面、生き方を前向きに元気にさせる仕事をしたいと思うようになり、パーソナルスタイリング、イメージコンサルティング、パーソナルプロデュースの仕事を開始。現在は平日はデザイナー、週末はイメージコンサルタントとして活躍中。http://www.renoncule.net

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