「雷はちょっと」～おしゃれ暦vol.34水無月

『ナチュリラ』本誌でも、季節ごとのリアルクローズとそのおしゃれな着こなし方を提案してくださっている人気セレクトショップ「アナベル」。店主の伊佐さんによる、季節のおしゃれエッセイ、第34回目です。夏日が続いたかと思ったら、いきなりの大雨だったり。とかくお天気も気温もアップダウンが激しいこのごろ。雨降りにも気温の急降下にも対応できる装いって？　どんな状況もしなやかに楽しめるのが大人なのかな？と思う今日このごろ。。

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photo：川本浩太　text：伊佐洋平　model：伊佐奈々

雨だからって、そう悲観する必要もない。

この前手にしたCDは、雨ふりを見ながら聞くと、

一番ドキッとする内容のものだった。

往々にして、

妻が雨降り万端な時に限って、

降ると言っていた予報が外れたりする。

ハレ女だから仕方がない。

仕方がないって言うのもおかしな話だが。

晴れた日の完璧な雨降り支度は、

照れくさ交じりに、かわいげもある。

遠くを見てみたところで、今日は降りそうもない。

ひざ丈の長靴に合うように新調したふんわりとした

ショートパンツに、差し色にもなる黄色い傘。

雨が降っても気分は上々だ。

蒸し暑い梅雨時期に、リネンのさらっとした軽い羽織物は、

晴れても雨でも、良い相棒になる。

脱ぎ着も楽だし、手に持ってもサマになる。

スカートやワンピースに長靴も、女性らしくて素敵だが、

こんなショートパンツなら、夏のレジャーにも活躍しそう。

突然雷が鳴っても走れるしね。

雨降りは好きになれても、雷はちょっと。。

ボトムス：Basisbroak　￥14,000＋tax

カットソー：ゴーシュ　￥10,000＋tax

カーディガン：evam eva　￥20,000＋tax

帽子：A TOUT PRIX　￥6,900＋tax

傘：Lin Francais d’antan　￥15,000＋tax

長靴：私物