【教えて、かなさん！ Vol.1】１枚で２度おいしい、ワンピースの着まわし術
雑誌や広告のスタイリングだけでなく、カジュアルな中に女性らしさを感じさせる私服の着こなしも大人気のスタイリスト・佐藤かなさん。
「ワンピースは重ね着や小物使いで雰囲気が変えられるので、私の中で軸になるアイテムとして活躍してくれています」
という、かなさんに、お気に入りの一枚をとことん楽しむために、大人におすすめの着まわしテクを教えていただきました。
STYLE 1
肌寒いときも便利な
基本の“はおり”
「私自身のワードローブの中でも、昔から欠かせないのがシャツワンピース。一枚ではもちろん、アウター感覚でさくっとはおるのも好きな着こなしのひとつです。ボーダーカットソーや白パンツで、春のマリンミックススタイルに仕上げました」
コートを着るほどではないけれど、ちょっとはおりものがほしい……なんて肌寒い日にも活躍してくれそう。
STYLE 2
トップスを重ねて
シャツ＋スカート風に
STYLE 1 と同じシャツワンピースの上にニットを重ねると、ガラッと印象が変わります。
「ワンピースではなくシャツ＋スカート、２アイテムの組み合わせに見せてしまうのも手。カジュアルなスウェットを重ねるのもかわいくておすすめです。シャツワンピースの袖口をトップスから少し出してたくし上げれば、こなれ感も生まれます」
STYLE 3
あえて太パンに
重ねて今っぽく
「生地を贅沢にたっぷりと使ったワンピースは、まるで空気を含んだようなふんわりシルエット。下にワイドパンツを重ねてもバランスがいいんです。ブルーと白のさわやかな配色に、赤いフラットシューズを効かせました」
STYLE 4
ベルトを巻いて
レディな雰囲気に
STYLE 3 と同じワンピースをベルトでウエストマークすると、レディなシルエットに早変わり。
「シンプルなワンピースなので、少しデザイン性のあるベルトでアレンジ。細めのものを選ぶと、女性らしさも上がります。パンプスを合わせれば、きれいめな装いに」
STYLE 5
デニムの裾で
ラフさをプラス
シンプルなドロップショルダーのデザインに鮮やかなブルーの色合いが映えるリネンワンピース。まずは下にデニムを重ねたレイヤードスタイルを。
「ラフに着たい気分の日は、切りっぱなしのデニムと『コンバース』の“ジャックパーセル”を合わせます。首元、手首、足首を出すことで抜け感ができて、すっきりとした印象に」
STYLE 6
スカートをのぞかせ
ほのかな甘さを
STYLE 5とは逆に、甘めにコーディネートしたいときは、下に重ねたスカートの裾でさりげなく。
「チラッとレースをのぞかせることで、大人ならではの甘さを引き出せるといいな、と。スカートとレースアップシューズを白でつないで、春の軽やかさも意識しました」
なるほど。一枚で着る以外にも、アイデア次第でさまざまな着こなしができるのですね！
ワンピースの着こなしの幅が広がれば、春夏のおしゃれがもっと楽しくなるはず。みなさんも、ぜひ参考にしてみて。
Credit
STYLE 1・2
「アヴェクモワ」ケーブルニットセーター￥7,900 その他かなさん私物
STYLE 3・4
「アヴェクモワ」ワイドワンピース＜ブルー＞￥9,800 その他かなさん私物
STYLE 5・6
「アヴェクモワ」リネンワンピース＜ブルー＞￥8,900 その他かなさん私物
※以上、商品の価格は2018年4月現在のもので、表示は税抜きです。
photo : 花田 梢 text : 三宅桃子
Profile
佐藤かな
明治学院大学フランス文学科卒業後、スタイリストの道へ。現在は、雑誌や広告のスタイリングを中心に活躍中。自身の大人カジュアルな私服スタイルや、長年の趣味が高じて出版したソーイング本も人気。2018年春夏からは、” いま本当に着たい服”をテーマに初めてプロデュースを手がけるブランド「avecmoi（アヴェクモワ）」がデビュー。
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。
