白シャツの着こなしは「マニッシュ-フェミニン軸」で考える Vol.2  ルノンキュル木村牧子さん

パーソナルスタイリスト木村牧子の美人塾
2018.04.18

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自分がマニッシュ-フェミニン軸のどのあたりにいるかを考えてみましょう。
男性っぽい要素、女性っぽい要素、どちらが多いですか。

背が高い、筋肉質、顔・肩・手足が骨ばっている、面長、目・鼻・口や眉が鋭角的、
キビキビしている、声が大きいまたは低い、かっこいい、姉御肌、などなどは男性的な要素。

小柄、肌が柔らかい、華奢、ぽっちゃり、グラマラス、筋肉が少ない、
丸顔、目鼻口が丸っこい、声が小さいまたは高いまたは甘い、
あどけなさがある、などなどは女性的な要素。

 女性的要素が勝っている人は、
紳士の白シャツそのままだとどうしても違和感が生じます。

 

1.襟の尖り

襟に限ったことではありませんが、角や直線は男性的で、
着る人の持つ曲線に対しては違和感を生みます。
襟の鋭角は特に顔の真下なので、
輪郭や目鼻立ちの形状とイメージが合っていることが必須。
顔周辺にフェミニン要素の多い人は、レギュラーカラーよりも、
丸襟、襟幅が狭い、スタンドカラー、ボウカラー、襟なしなど、
自分に一番ぴったりな襟がきっとあるはずです。

 

2.素材の硬さ

パリッと硬い綿素材も直線的なラインを作ります。
それがビジネスライクで男性的でカッコいいわけですが、
フェミニン度の高い人にはそぐいません。
生地をとろみや光沢のある素材、麻のようにシワを楽しむ素材、
ガーゼのような空気感のある素材にすることで、
柔らかさをプラスしましょう。

 

3.前開き、肩、袖口

前開き、セットインスリーブ、手首までの袖、
というのは男性の体の形に忠実な構築的な作り。
遊びや柔らかさがないので、どこかを少し崩してみましょう。

前開きが下までではなく胸あたりまで、
ショルダーラインが下がっている、
このような少しのイレギュラーだけでも
ずいぶん印象は柔らかくなるものです。
すでにお持ちのシャツは思い切って
ボタンをくるみボタンやデザインものに
付け替えるというのも面白いですよ。


あとはボタンの見えない比翼仕立て、
カフスが大きい、
または細いなど少しベーシックから
外れるだけで白シャツはこなれて優しく見えます。

 

もちろん、ベーシックなシャツを
ボタンをキチンと留めて着る良さは
何にも替えがたいものです。
でも、自分に寄せるコツというのは知っておいて損はないですよね。

Profile

木村牧子

KIMURA MAKIKO

「ルノンキュル」主催。関西学院大学卒業後、全日本空輸㈱で国際線CAとして勤務。退職後に転身し、子供の頃から夢だったデザインの道に進む。10数年間グラフィックデザイナー、テキスタイルデザイナーとして色や素材に関わる中で、「装い」や「色」が人の生きるパワーや自信と深く関わることに強く興味を引かれる。色彩学、心理学を学ぶうちに、「見た目」を通して人の内面、生き方を前向きに元気にさせる仕事をしたいと思うようになり、パーソナルスタイリング、イメージコンサルティング、パーソナルプロデュースの仕事を開始。現在は平日はデザイナー、週末はイメージコンサルタントとして活躍中。http://www.renoncule.net

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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