デニムは昔と同じじゃダメ! Vol.2  ルノンキュル 木村牧子さん

パーソナルスタイリスト木村牧子の美人塾
2018.08.15

Vol.1はこちらから

kimuraキムラマキコさん8月A
黒のレースはクールで優しく、デニムをキレイに見せるには◯ 
背が高い人のAラインはこのくらい広がりがあったほうがメリハリが出ていいでしょう

 

次にスタイル対策。日本人は胴長短足民族です。
欧米人の着こなしをお手本にするよりは、
寸胴さんや下半身ぽっちゃりさんなりの体型を
一番よく見せるシルエットで、気持ちユルめに着る
というのが日本人の体型には合います。

ストレッチ神話も考え直す必要アリです。
ストレッチ素材はシルエットを小さく見せてはくれますが、
太い部分を細くしたり、ヒップアップや足が長くなるほどの
引き上げ効果はありません。

つまり体の見せてもいい箇所はストレッチで強調、
強調したくない箇所は伸びない素材やゆとりで
肉感に目が行かないようにする以外ありません。
足の長さについても同様です。多く出回っている、
ストレッチの効いたスキニーデニムは美尻・美脚は更に美しく、
そうでないお尻や足はさらに強調すると覚えておきましょう。

 

さて、スタイルがよく見える着こなしの基本は、
「I」「A」「Y」のどれか。これはデニムの場合も同じ。

 デニムの型やブランドにも流行がありますが、
それに合わせるのではなく、3つのうち自分の体型と
骨格タイプに合ったシルエットで着こなすことです。

 

「I」シルエット・・・
ウエストのくびれや腰の張りの少ない人向き。
ストレートデニム、ブッシュデニム、スリムなど、真っ直ぐなデニムの
ラインを生かして、縦長のスッキリしたラインを作ります。
トップスはストレッチの少ないまっすぐに落ちるものを、
ストンとしたヒップラインを活かして中性的な垢抜け感を出します。
ラインがシンプルなだけに小物での演出が不可欠。
ローファー、ハットなどメンズライクなものが特に良く合いますね。
骨格タイプではストレート、ナチュラル向け。

 

「A」シルエット・・・
お尻、ふともも、ふくらはぎなど下半身が大きめの人は、
バギーデニム、ボーイフレンドデニムなど、
腰から下にゆとりのあるラインでカバーします。
下半身がゆったりする分、トップスはストレッチ素材や
ジャストウエスト丈など、ある程度コンパクトにすると
バランスが良くなります。ハイウエストでマークして、
くびれと脚長効果を出すのも効果的。
Aラインを強調するにはヘアスタイルもコンパクトにすると
なお良しです。骨格タイプウェーブ、ナチュラル向け。

 

「Y」シルエット・・・
小顔効果、脚長効果もある万人向けのシルエット。
デニムはスリムやテーパードなど細身のもの。
ゆったりめのトップスやチュニックをウエストインせずに着て、
逆三角形シルエットを作ります。お尻や太ものの太さが気になる人は
トップスで太ももまでカバーしてしまえばいいので便利です。
その代わり手首、足首は見せて女性らしい華奢さを出すこと、
足元に向けてシルエットが細く小さくなるように、
靴はシンプルにすることです。

 

年齢を重ねるだけ、自分に合うものを知っているかどうか。
デニムはそのごまかしが効かないアイテムです。

 

こちらも是非ご参考に

「そのデニム、似合うと思って履いてる?(https://goo.gl/1NkZwA)」

Profile

木村牧子

KIMURA MAKIKO

「ルノンキュル」主催。関西学院大学卒業後、全日本空輸㈱で国際線CAとして勤務。退職後に転身し、子供の頃から夢だったデザインの道に進む。10数年間グラフィックデザイナー、テキスタイルデザイナーとして色や素材に関わる中で、「装い」や「色」が人の生きるパワーや自信と深く関わることに強く興味を引かれる。色彩学、心理学を学ぶうちに、「見た目」を通して人の内面、生き方を前向きに元気にさせる仕事をしたいと思うようになり、パーソナルスタイリング、イメージコンサルティング、パーソナルプロデュースの仕事を開始。現在は平日はデザイナー、週末はイメージコンサルタントとして活躍中。http://www.renoncule.net

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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