磁器から生まれた白い球体「CITOA(シトア)」のアクセサリー

今日のひとしな
2018.09.26

~ HOEK(フーク)より 特別編vol.3 ~

9月の「今日のひとしな」は特別編。人気ショップ4軒が再登場して、新たにラインナップに加わったアイテムをリレー方式でご紹介してくださいます。今週は、東京・表参道「HOEK(フーク)」からお届け!

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マットな質感と、一つの球体の組み合わせから生まれる様々な形。
今日のひとしなは、まるでオブジェの様な「CITOA(シトア)」のアクセサリーをご紹介します。

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出会いは、大きな合同展示会でした。アクセサリーブースが並ぶ中、私たちは遠目からも、この「CITOA」のブースが気になりました。そのブースは一言で言えばミニマル。グレーベースの台の上に並べられる真っ白な丸の集合体たちは、キラキラときらめくアイテムの多いこの空間の中で、ひとり異質な空気感を放っていました。

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触れてみるとひんやりと冷たく、それは磁器で作られていました。釉薬はかかっておらずマットな質感、凛とした空気感を放っています。多くのアイテムが丸い球体が様々な形に連なったデザインなのですが、もはや一点一点が小さなオブジェといった印象です。ネックレスにはヌメのレザーが使われていて、そのコントラストもまたミニマルで素敵でした。

無駄なデザインがない。シンプルで美しく、素材の放つ上質なその質感。私たち夫婦はその世界観に一気に惹きつけられました。

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こちらは、作家の嶋佳苗(シマカナエ)さん。やわらかな空気感のある女性で、桑沢デザイン研究所スペースデザインコースを卒業した後、石川県にて九谷焼を学びます。嶋さんは九谷焼を学ぶ中で、形と装飾の関係性や、装飾の必要性について考えるように。

九谷焼といえば、カラフルな世界観。白一色で展開する「CITOA」とは対照的で、なんだか不思議な印象を受けますが、その理由は、学ぶ中で出会った白色が美しい磁器土。白一色の魅力を感じるきっかけになったのだそうです。そうして磁器を生かした表現を模索していく中で、現在の「CITOA」が生まれたのです。

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「CITOA」とは、「つながり」という意味をもつフィンランド語「sitoa」を元に、頭文字のSをCに変えた造語なのだそう。ひとつのパーツ(かたち)を繋げ、集合体にすることにより、かたちの存在感や力が変化してゆく様の表現方法を追い求めています。

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磁器のパーツは、嶋さん自身が一点一点丁寧に成型し、焼いています。中が空洞になった球体なので、磁器とは思えぬ軽い着け心地です。ハンドメイドならではの球は味わい深く、様々な形に連なり作られるフォルムは、シンプルながらに存在感を感じます。まさにアートオブジェの様なアクセサリーと言えるでしょう。

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カジュアルな装いから、特別な日のフォーマルウェアまで、様々なシーンでお使いいただけます。よりシンプルな装いに、その存在感は際立つので、デニムなどとも好相性です。

CITOA(シトア)
形と形をつないで形をつくる
ひとつの形
つなげてできる形
手に取ったときに見える形
身に着けて感じる形
それぞれの瞬間に形は変化してゆく


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HOEK(フーク)

ヴィンテージ、プロダクトデザイン、ハンドクラフトなど様々な分野から、食器、インテリア雑貨、日用品、オブジェ、キッズアイテム、ファッションなどジャンルレスに紹介。「今日のひとしな」の執筆は、主に大井美代さん。ときどき大井智史さんも登場。

 

東京都渋谷区神宮前2-33-16 チサンマンション原宿502
TEL:03-6805-0146
営業時間:12:00~19:00
定休日:水、木曜
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