「tabiワンピース」…おすすめ帖vol.6

おしゃれさんコーディネート
2019.03.23

『ナチュリラ』本誌でも、季節ごとのリアルクローズとそのおしゃれな着こなし方を提案してくださっている人気セレクトショップ「アナベル」。店主の伊佐さんによる「季節のおすすめ帖」連載コラムです。季節ごとのおすすめの品を月に2回、ご紹介。第六回目は、張りと適度な厚みのある生地で、着るものに迷うこの時季に重宝するアイテムです。

 

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photo:川本浩太 text:伊佐洋平 model:伊佐奈々

 

 

僕が以前勤めていた会社は、当時代官山にあり、渋谷駅の新南口から出て、並木橋に上がる階段をのぼって、八幡通りをまっすぐ代官山方面に向かって歩いていくのが日課でした。記憶では、2003年からおよそ8年間、同じルートで通勤していました。

その途中、少し変わった名前の看板が出ていました。並木橋を少し下った辺りにあった洋服屋さんの看板で、「傳 tutaee(ツタエ)」という名前の看板がいつも目に付いていたのを覚えています。

 

 

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独立して、現在のたまプラーザに「annabelle(アナベル)」を出して2年ほどが経った頃、忘れかけていたあの看板で毎日のように目にしていた「傳 tutaee(ツタエ)」と書いた展示会の案内状が届きました。

場所は代官山ではなく、蔵前。2014年に、移転されていたようです。すぐに懐かしい代官山の看板が頭に浮かびました。同封された丁寧なお手紙を読みながら、漠然とした繋がりを感じたものです。

 

 

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今回ご紹介する「tabiワンピース」は、その「傳 tutaee(ツタエ)」さんが、発足から約4年後の2006年に立ち上げた別ブランド、「15 jyugo」というブランドの特徴的な定番商品です。

 

 

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馬布(ホースクロス)と呼ばれるこの生地は、馬の鞍を使う際に、間に挟むとても丈夫な布地があり、その布地を衣料用に改良して作られた生地であることからそのように呼ばれているそうです。厚めのシャツ地を想像していただければ良いと思うのですが、新品ではとても張りがあり、いかにも丈夫そうです。

 

 

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デザインは、デニムブランド出身の彼ららしく、ヴィンテージのスモックをモチーフにしたデザインになっています。

 

 

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腰位置に施されたこのポケットが特徴的で、フラップをしまい込むとまた表情が変わります。

 

 

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しかも右手で左ポケットを使うように、通常のポケットとは口の方向が異なります。デザイナーの合田さんは、女性ながらとてもポケットを活用されるタイプの方。このワンピースは、このポケットに加え、通常のサイドポケットもしっかりと存在します。こちらのポケットは、内ポケットの様にお使いいただくととても便利です。

 

 

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フロントの肩口や後ろ身のヨーク下には、堅い布地をきれいに収めたギャザーが施され、メンズライクなロングスモックに女性らしさをプラス。

 

 

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ワンピースとは言うものの、しっかりした生地感もあり、羽織コートのような感覚でも活躍します。

 

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やや地厚なコットンは、時期を選ばず、通年着たい時に着てもらいたい。

 

 

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ちょうど今時期から、皆さんが「何を着たらいいかわからない」と言い始める4月に出番が多く、ゴールデンウィーク明けの5月、梅雨の6月もワンピースや羽織と使い分けて活躍し、また秋口に登場して冬まで着る。気に入ったら登場回数の多い洋服になることは間違いない。

 

 

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今頃はまだまだ寒いので、中には長袖を着て、巻物も大ぶりなものを持っていたほうがいい。

 

 

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全体をキナリで統一したワントーンにまとめれば、重ね着をしていてもとても春らしい軽やかさが見て取れる。

 

 

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だいたいいつも、ブラックとキナリを定番で展開している。

自称152cmのデザイナー合田さんも(僕にはもう少し小柄に見える)、かっこよく着ている姿を何度も見たことがある。

 

 

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もちろん名前の通り、ワンピースで着ていただいても素敵です。生地がしっかりしていますので、綿の一重ですが透け感も全くない。

 

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昨年末、初めて妻も一緒に訪れた傳の展示会の帰り道で、「ああいう人たちが作っているって知ると、もっと好きになるね。」という妻の言葉がとても印象的で、作り手の人柄やそこにある物語も一緒に好きになってもらいたいと、あらためて感じるものがありました。

2002年に始まった「傳 tutaee(ツタエ)」の二人の物語は、まだまだ楽しい方向に進みそうです。僕ももう少し眺めていきたいと思います。

 

 

ワンピースコート:傳 tutaee ¥24,000+tax

パンツ:blue in green ¥23,000+tax

インナーTシャツ:FIRMUM ¥8,800+tax

バッグ:KHOHi ¥23,000+tax

 

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アナベル

神奈川県横浜市青葉区美しが丘2-20-1美しが丘アレービル104 

東急田園都市線たまプラーザ駅から徒歩5分       

 ℡045-482-4026

営業時間:11:00~20:00 水曜定休

http://www.f6products.com/

https://www.instagram.com/annabelle_104/

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