いくつになっても気分はロック! そんな心意気で楽しむ大人のデニム 半沢マリさん 「zakura」オーナー

大人になったら、着たい服
2019.04.04

ブランドネームは関係ない。
新しくても古着でも
店でもネットでも
ピンときたものが私らしい

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「次はこれですか? じゃ、着替えちゃいますね」。段取りを素早くキャッチして、テキパキとしたくをする半沢マリさん。さすが、かつてモデル時代に培った経験のなせる業と思いきや、「私、すごくせっかちなんです」と破顔一笑。なるほど、その手は終始休むことを知りません。

半沢さんがモデルとして雑誌や広告を舞台に活躍したのは20代前半のこと。写真家である半沢克夫さんとの結婚を機に引退し、以来30年、多忙なご主人の右腕として並走しながら、ご自身もまた写真を見る眼を着実に養っていきました。

「息子が生まれたばかりのころ、彼は作品を撮るために半年海外放浪に出てしまって。ちょうどデジタルへの移行期でしたから、その間、私は子育てをしながらパソコン教室に通いました。もう、てんやわんや!」奮闘した日々すらも、明るく語ります。

「ずーっとせわしなく動いている私にとって、デニムは作業着みたいなもの。ライフスタイルに合っているのだと思います」

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おしゃれの端々にも、せっかちぶりは発揮されるようで。

「ウィンドウで見かけて即買いすることもあれば、トップスは最近もっぱらネットで調達しています。そもそも買い物に行く時間もないし、店に長くいるのも苦手。ブランドネームに頼らず、新しくても古着でも、それからネットでも、ピンときたら買う。自分のアンテナに引っかかったものをミックスするのが私らしいのかな、と思います」

インスピレーションに忠実に、瞬時に自分の好きなものを選び取る。それは、もって生まれた気質だけではなく、長年ご主人の写真をセレクトすることで身につけた審美眼や瞬発力によるところも大きいのでしょう。

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2年前、息子さんがニューヨークへ渡り、長く生活を共にした犬も亡くなったことで時間ができ、「自分は何がしたい?」と自問したといいます。そこで心の中で温めてきた「ギャラリーをやりたい」という夢を現実のものとします。さらにモデル業再開という新たな挑戦も始まりました。30年ぶりの撮影の感想をうかがうと、「楽しかった!」。弾んだ声とともに返ってきたのは、満面の笑みでした。

photo:和田直美 text:河合映江

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Profile

半沢マリ

Mari Hanzawa

20代前半、美容系や企業広告を中心にモデルとして活動。結婚を機に引退し、写真家である夫のマネージャーに。今年、再びモデルとして本格始動。2017年12月「写真を売る文化を育てる」をコンセプトにギャラリー「zakura」を開設。
www.zakura.tokyo

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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