「シャイな奇才が放つ青の世界」…おすすめ帖vol.9

おしゃれさんコーディネート
2019.05.11


『ナチュリラ』本誌でも、季節ごとのリアルクローズとそのおしゃれな着こなし方を提案してくださっている人気セレクトショップ「アナベル」。店主の伊佐さんによる「季節のおすすめ帖」連載コラムです。季節ごとのおすすめの品を月に2回、ご紹介しています。

 

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photo:川本浩太 text:伊佐洋平 model:伊佐奈々

 

 

 

ファストファッションというものが登場してどのくらいが経つのかわかりませんが、ある一定のポジションにおいて、皆さんの生活に欠かせない存在になっていることは否定できません。

その存在は、我々のような小さなセレクトショップがどのような役割を果たすべきなのかを示してくれたようにも感じます。

 トレンドを素早く大量に、どこよりも安く作るシステムを競争する大企業に相反し、ゆっくりと自身のスタンスで小さな共感者を募るブランドが増えているのも近年の特徴ではないでしょうか。

今日ご紹介するワンピースも、数年前に出会ったそんなブランドが作る、特別な一品です。

 

 

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「blue in green(ブルーイングリーン)」

こちらも聞いたことのない方が多いかもしれません。しかし、3年前からアナベルでお取り扱いをスタートして、着々とファンを増やしているブランドの一つです。

 

 

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シャツ襟の付いたカシュクール型のデザインは、ありそうでなかった新鮮さを帯びています。

 

 

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斜めに走る釦と、切り替えのウェストギャザーの雰囲気が少しオリエンタルな印象を持ち、黒髪の多い日本人を美しく見せてくれる。

 

 

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袖口も特徴的で、少し長いスリットカフスがフレアー気味に付いている。これが着ていただくと、思いのほかいい存在感を醸し出す。折り返しても素敵なのです。

 

 

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着ていただくとわかりますが、とても特徴的で印象に残るデザインでありながら、とっつきやすい。

 

 

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着丈が2種類あり、身長155cmの妻が着ているのがSサイズで短いほう。こちらは、パンツに合わせてかっこいい着丈ではないでしょうか。もちろん、155cm以下の方でしたら、ワンピースでも素敵です。ちなみに、履いているパンツも同ブランドのもの。

 

 

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「blue in green(ブルーイングリーン)」は、実は岡山県の児島で創業100年を超える老舗の染工場・高城染工が始めたブランドで、数年前に藍染のTシャツを作って細々と販売し始めたところ、買ってくれたお客様たちから、もっと他の洋服も欲しいというリクエストをたくさん貰ったことで、ブランドとして本格的に洋服を作り始めることになったそうです。

 

 

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リクエストしたお客様たちの気持ちがとてもよくわかります。わたくしも、初めて彼らのお洋服を目の前にして、そして染色のプロのお話を聞いて、いろいろと驚きを感じたものです。

こちらは、ボタンをはずすと羽織にもなります。

 

 

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最も驚きを感じたのは、彼らの染めたインディゴや藍染は、色落ちはするが、色移りはしないという点でした。実際、わたくしが購入したパンツを子供の体操服と一緒に洗濯した結果、まったく色は移りませんでした。

お話を聞いたところ、通常のアパレル業界のサイクルに反するようなゆっくりとした時間をかけて染色をすることで、色移りしないしっかりとした色止めが可能になるそうです。

和装や民芸の世界では当たり前のことのようですが、アパレル業界では聞いたことがない常識です。ですから、彼らは他社ブランドの染色をすべてお断りすることで、それを可能にしているのです。染色に対する、ただならぬこだわりを感じるブランドです。

 

 

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こちらは染色をする前のホワイト。白をしばらく着て、インディゴに染め直してくれたりもします。染工場発のブランドであるメリットですね。

 

 

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そして、こちらが丈の長いロングサイズ。ワンピースで着るにはこのくらいあってもいいのかもしれません。

 

 

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現在4代目となる高城染工は、創業100年以上になります。「創業何年目ですか?」って聞いたら、3年くらい前に100年経ったので、103年くらいかな?」ってずいぶんリラックスした感じでお答えいただきました。今を生きてるって感じですよね。

 

こちらのブランドもご夫婦が中心になって切り盛りしていて、デザイン、パターン、縫製、染色を一貫してすべて自分たちで行い、販売も自ら行います。アナベルでお取り扱いをするデザイナーの方々は、どの人をとっても個性的な人たちで溢れているのですが、洋服のことはいまいちわからない妻に、「一番インパクトの強かったデザイナーさんは?」って聞くと、

「『blue in green(ブルーイングリーン)』の角南さん」って答えます。

奥様がセールスの場にいることが多いため、一度しかお会いしていないのに、こんなにも印象を残す方がいることに驚きます。

 

ここでは書ききれないことがたくさんありますので、ぜひ、アナベルのブログから、20185月の「シャイな奇才が放つ青の世界」もご覧いただけますと幸いです。このワンピースの魅力がもう少しわかっていただけると思います。

 

ワンピース:blue in green ¥32,000+tax

バルーンパンツ:blue in green ¥23,000+tax

 

 

 

 

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アナベル

神奈川県横浜市青葉区美しが丘2-20-1美しが丘アレービル104 
東急田園都市線たまプラーザ駅から徒歩5分
℡:045-482-4026
営業時間:11:00~20:00 水曜定休
http://www.f6products.com/
https://www.instagram.com/annabelle_104/

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