着て動いて、自分だけの一着に育っていく 「フィナモレ」のリネンシャツ

“おしゃれの名脇役”に会いに行く!
2016.05.16

名作と呼ばれる映画には、必ずといっていいほど実力派の脇役が存在するもの。それは、おしゃれも一緒です。一見何げないのに、実は丹念にこだわって作られたアイテムたちは、主役を引き立てるための十分な腕前を持ち合わせています。この連載では、そんな“おしゃれの名脇役”にスポットライトを当て、王道のものから隠れた逸品まで、幅広くリポートしていきます。

photo : 花田梢 text : 三宅桃子

ひと昔前まで、シャツといえばカチッとした硬い印象のものがほとんどでした。デイリーでも取り入れやすく、もう少しラフに着られるものがあればいいのに……。そんな時代の流れをいち早くキャッチしたのがこちら。

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老舗シャツブランドの「フィナモレ」は、1925年にイタリア・ナポリで創業。小さなアトリエで、厳選された顧客のためのハンドメイドシャツを作り始め、現在3代目。タグには、ナポリ湾のシンボルであるフォンターナ・デル・ジガンテ(巨人の噴水)のステッチが施されています。

今回は、春夏を心地よく過ごせるリネン素材のものをご紹介。

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「フィナモレ」リネンシャツ(無地)¥33,000、(チェック柄)¥36,000 

※ともに参考価格。以下、商品の価格は2016年5月現在のもので、表示は税抜です。

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肌にしっくりとなじんでくれるやわらかな風合いに、思わずうっとり。ヨーロッパ有数の上質なリネン生地に洗いをかけることで絶妙な抜け感が生まれ、ノーアイロンでもきれいめな雰囲気が漂うシャツに仕上がっています。

さまざまなシャツブランドに携わってきたという「フィナモレ」を担当する営業部長は、「このところ人気の“こなれ感のあるシャツ”の先駆けとなったのが『フィナモレ』だったのを覚えています。それまでのシャツでは、このような感触を味わったことはなかったので」と話してくれました。

先駆けといえば、もうひとついえることが。「フィナモレ」の中でもベストセラーを誇るモデル“ルイージ”の襟のことです。

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今では多くのブランドで見られますが、実はこの後ろ下がりのように見える襟の形を生み出したのが「フィナモレ」。一番上のボタンを外したときに首元が美しくなるよう計算されています。

 そして、ほかのシャツと比べて断然違うところは、肩の動きにしなやかについてきてくれる仕立て。その秘訣は、袖付けにありました。

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裏側をよーく見ると、ミシン目の右側にはかがり縫いの跡が。手縫いのいいところは、腕の可動域が広域になること。細やかな腕の動きに対応していくなかで着ている人の動きのクセに合っていき、よりなじんでいくのだとか。

 腰まわりの動きをさりげなくサポートしてくれる裾のガゼット(補強布)も手縫い。

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ナポリの細やかなクラフトマンシップが、随所に息づいています。

 また、袖をロールアップしやすいよう、ひと工夫されているのがカフス部分。

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ミシン目が折れ線のような役割を果たし、ちょうどいい幅で折り曲げることができます。

 ボタンは、上品な光沢を放つ白蝶貝。

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長年愛され続けている理由は、伝統を守りつつも時代の空気をほどよくくみ取り、進化し続けているところにあるのかもしれません。

アマン(フィナモレ)

TEL 03-6805-0527

公式サイト http://aman.ne.jp/brand/finamore

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