自分を知った大人服 森脇ひろみさん ギャラリー「モリス」勤務

大人になったら、着たい服
2016.06.07

好きな生地で

好きな形に仕立ててもらう

オンリーワンのおしゃれを

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会うたびに、ハッとする着こなしで、おしゃれの上級者っぷりを感じさせる森脇さん。さぞかしいろいろな服に袖を通してきたのかなと思いきや……。「いや~、私はめったに洋服を買わないんですよ」と笑います。スカートはご自身で縫ったもの。ジャケットは、生地を選び、知り合いのパタンナーさんに作ってもらったもの。

「仕立てるといっても、上質なのにお手頃価格の生地を見つけて頼むから、リーズナブルなんですよ」と教えてくれました。

 古くから、貿易港として栄えてきた神戸市海岸通の真ん中で育ったそうです。当時から背が高かったので、自分の着丈に合うように、洋服は知り合いに縫ってもらっていたのだとか。

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 38歳のとき、病気でご主人をなくし、器の店をオープン。2人の娘さんを育ててきました。54歳になったころ、娘さんたちが留学したイギリスで「私も暮らしてみたい」と渡英したといいますから、その決断には驚くばかりです。

「夫は生前『好きなことをしたほうがいいよ。そして僕を髪結いの亭主にしてよ』と語っていました(笑)。それなのに、あっという間に逝ってしまって……。人はいつどうなるかわからない。好きなことはすぐにやらなくちゃ、と思うようになりました」

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 帰国後は店舗を持たずに、あちこちで器の企画展を開催。そして、2年前に娘の今日子さんが、器をはじめアートなどを紹介するギャラリー「モリス」をオープンしました。今は時折お店に立って、その手伝いをしています。今年68歳。でも「自分の年齢なんて考えたこともありません。私、スーパーポジティブなんです」と笑います。

 今日子さんと、まるで友人のように洋服談義に花を咲かせたり、「あの店がおいしい」「あの美術館の展示がいいらしい」と聞けば、持ち前の行動力で、ピュッと出かけたり。

 そうやって心をワクワクさせるものに出会い、見て、触れて、感じたものによって磨かれたアンテナこそ、森脇さんのおしゃれの源泉のよう。時には悲しいこともあるけれど、「いいこと」だけを拾い上げ、自分のポケットに入れて歩き続ける……。そんなハッピーな連鎖が、年を重ねるごとに美しくなる秘訣なのだと教えていただきました。

 

photo : 和田直美 text : 一田憲子

『大人になったら、着たい服 2016春夏』より抜粋

Profile

森脇ひろみ

Hiromi Moriwaki

短期大学を卒業後、結婚。38歳のときに陶器の専門店をオープン。54歳で店を閉めイギリスで2年半を過ごす。帰国後は器展などを企画、プロデュース。2014年より、娘の今日子さんが立ち上げたギャラリー「モリス」を手伝う。

http://moris4.com

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