さっと作れてうれしい「かぶのそぼろ煮」レシピ

真藤舞衣子さん『煮もの 炊きもの』より vol.1
2017.01.30

寒さがより一層厳しくなってきましたね。そこで今週は、手軽に作れて湯気までおいしい“煮もの 炊きもの”をテーマにご紹介します。

難しく思われがちですが、“煮炊き”は、簡単かつ、とびきり優れた調理法。“さっと”炊けば食感や味が際立ち、“じっくり”煮るとうまみが引き出されます。できたてはもちろん、時間がたってもまたおいしい! そんないいことづくしのレシピを1冊にまとめたのが、料理家・真藤舞衣子さんの著書『煮もの 炊きもの』です。

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真藤さんは、料理が大好きな人はもちろん、自分のメニューに少しマンネリを感じている方、料理はちょっと苦手だなと思う方にとっても役立つようにと、作り方や材料はできるだけシンプル。でも、少しだけ驚いてもらえるような、調味料や素材の組み合わせなどのおいしい発見ができるレシピを提案してくれました。

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今週は本の中から、しみじみおいしい煮ものや炊き込みごはんのレシピとおすすめ調味料をご紹介します。

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第一回目の今日は、ほっとする優しい味わいの「かぶのそぼろ煮」です。

かぶのそぼろ煮
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材料(2人分)

かぶ…4個
鶏ひき肉…150g
A  酒…大さじ2、しょうゆ…大さじ1
だし汁…2カップ
砂糖…大さじ1
塩…適量
B  片栗粉、水…各大さじ1

レシピ


かぶは茎を切り落として皮をむき、10分ほど水にさらして4等分に切る。茎と葉は刻む。


鍋にひき肉、Aを入れて混ぜ合わせ、中火で熱する。菜箸で混ぜながら、ひき肉がポロポロになるまで炒める。だし汁、かぶの実を加え、煮立ったら弱火にして落としぶたをし、5~6分煮る。


②に砂糖、塩少々、かぶの茎と葉を加えて再度落としぶたをし、2~3分煮る。味を見て塩少々で調え、再度煮立ったら混ぜ合わせたBを加えて手早く混ぜ、とろみをつける。

Memo
かぶの茎を切り落としたら、茎と茎の間に残った土などの汚れをきれいに洗い流しましょう。シンプルな料理こそ、ていねいに下処理をしたかどうかで、仕上がりに差が出てきます。また、かぶは竹串がスーッと刺さるまで煮たら、とろみづけを。水溶き片栗粉を加え、かぶを崩さないように注意しながら混ぜてください。


煮ものをおいしくしてくれる調味料
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「酒」

甘みと香りのバランスがいい純米酒を使用しています。米と米麹だけで造られたものが純米の証なので、選ぶときには原材料を見て確認してみてください。


photo:福尾美雪

←その他の真藤舞衣子さんのレシピはこちらから

『煮もの 炊きもの』(主婦と生活社刊) 定価:1300円+税

毎日使える! 食材の組み合わせが絶妙!! と、好評発売中のレシピ本『和えもの』に続く第二弾。鍋に素材を入れるだけで作れる、絶品のごはんとおかずを88品揃えました。

Profile

真藤舞衣子

Maiko Shindo

料理家。東京生まれ。会社勤務を経て、1年間京都の大徳寺内塔頭にて茶道を学び、畑作業や土木作業をしながら生活をする。その後、フランスのリッツエスコフィエに留学し、ディプロマ取得。東京の菓子店での勤務を経て、赤坂にカフェ&サロン「my-an」を開店する。6年半営んだ後、山梨と東京の二地域居住を開始。料理教室や食育活動、レシピ・商品開発などを行っている。2014年には山梨に「my-an」を再オープン。やまなし大使でもあり、移住などの支援も行っている。著書に『和えもの』『ボウルひとつで作れるこねないパン』(ともに主婦と生活社刊)など。
http://my-an.com

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