京都編 vol.11 季節の恵みがぎゅっと詰まった一汁三菜を味わう「まつは」

地元のおしゃれさんの わたしの街
2017.02.18

京都在住ライター・大橋知沙さん

 

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photo&text:大橋知沙

 

野菜をたっぷり食べたいとき。その季節ならではの味わいや繊細な盛り付けを楽しみいたいとき。決まって訪れたくなるのがここ「まつは」です。京都御所の南側に佇む古い日本家屋を改装したこちらは、週替わりの「一汁三菜」をはじめとする、素材を生かして丁寧に作られた料理をいただけるお店。その趣ある空間としみじみとおいしい食事に、いつも心が満たされるのを感じます。

 

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「まつは」の看板メニュー「一汁三菜」(800円)は、和食が基本の献立ながらも、組み合わせの妙が生きた一膳。この日の献立は、海老芋のから揚げ、里芋の白和え、菜の花寒天、鶏団子がごろりと入った生姜のスープに、雑穀ごはん、八角の風味がふわりと香る煮卵もつきます。朱塗りのお膳に、日本の古いうつわや作家・窯元ものを組み合わせ、一汁三菜が行儀よく並んだ姿は、眺めているだけでおいしそう。美しい見た目はもちろん、野菜の切り方や食感、ごはんの炊き加減まで、一口ごとに素材の風味を感じられるような、細やかな心配りに満ちています。

 

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店を営むのは、西村めぐみさん・由香さんご姉妹。現在、姉のめぐみさんは育児休業のかたわら由香さんをお手伝いしていますが、おいしいもの好きとアートや工芸への興味が共通していて、二人でお店をオープンさせました。それぞれ建築と陶芸を学んでいたというお二人ですが、空間・料理・うつわ・そこで過ごす時間などを含めて居心地のよい「場所」を作りたいという思いから、その表現は自然とカフェという形に落ち着いたと言います。

 

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「まつは」のしつらえはまるで、ギャラリーのよう。元は築100年の表具屋だったという建物は、京都の長屋らしい奥に細長い間取り。あちらこちらに、季節の花々や古道具などがさりげなく飾られています。

 

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家具や小物は日本に限らず、さまざまな出自のものが使われていますが、不思議とこの古い建物にしっくりと馴染み、いつまでも時を過ごしていたくなるような穏やかな空気が流れています。

 

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「一日中同じメニューが食べられる」というのも「まつは」の魅力。たとえば、ちょっと小腹がすいたときや食事の時間がずれてしまったときにうれしい「一汁一菜」(600円)や、デザートまでしっかり食べられる「本日のお食事」(1500円)ほか、お酒の肴にもなる単品メニューやスイーツもあり。誰かと一緒はもちろん、女性ひとりでもふらりと気軽に入ることができます。

 

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対になり寄り添う松の葉のように、訪れた人と喜びを分かち合いたいという思いで名付けられたという「まつは」。心づくしの一膳で、自然の恵みをいただく喜びをたっぷり味わってみてください。

 

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まつは
京都市中京区晴明町671

MAP:

TEL:075-231-7712

10:00〜22:00(21:00L.O.)

日曜・月曜休

http://www.matsuha225.com

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