高知編vol.3 音楽をキーワードに人と文化が行き交う喫茶店「terzo tempo (テルツォ・テンポ)」

地元のおしゃれさんが 案内する 小さな旅
2017.04.15

愛媛在住・「暮らしの設計室」福岡美穂さん

 

photo&text:福岡美穂

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こんにちは。愛媛県で暮らしから住宅を設計する「暮らしの設計室」の福岡美穂です。

人口あたりの喫茶店数が全国でもトップクラスの高知県。数多い喫茶店の中で「好きなお店は?」と聞かれたら、迷わず「terzo tempo (テルツォ・テンポ)」さんと答えます。私の著書「四国の美しい店」でも取り上げさせていただきました。

愛媛から高知まで、車で約2時間ほどですが、高知に訪れたら必ずと言っていいほどお邪魔しています。なぜ、そんなに好きな場所なのか。これから、ご紹介していきますね。

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コーヒーを淹れる音、グラスを洗う水の音、レコードの懐かしい響き。

お店は、繁華街から少し離れた静かな住宅街にあります。以前は、ご友人が住んでいたという古民家をセルフリノベーションした店内。時の経過でしか出せない味のある空間です。

 

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置かれているテーブルや椅子も趣があります。手元を照らすライトや吊り下げられたランプひとつひとつに個性があり、中にはオーナーさん自作のものも。

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10年前に東京から高知に移住されたオーナー夫妻。楽しくリラックスして過ごせる場所、会話や音楽で心落ち着く場所をつくりたいと喫茶店を始めたそう。

店内に置かれたCDは、元々音楽の仕事をしていたオーナーのセレクト。自身の心にひっかかったもの、知り合いのアーティストのものが並んでいます。購入も可能だそう。

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この日は、ブレンドコーヒーをオーダーしました。コーヒー豆は、コーヒー好きにファンの多い徳島の「アアルトコーヒー」さんから仕入れています。

注文が入ると聞こえてくる、豆を挽く音。コーヒーの淹れ方は色々変えながら、そのときのベストを探しているそう。「これだ」と固定せず、常に良くなるように工夫しているのだといいます。

 

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深みのある味ですが、とても飲みやすいブレンド。何杯でも飲める味わいです。

奥様お手製の金柑とチョコのタルトも絶品! マーマレードの甘味を柔らかくしたようなやさしい金柑とチョコが好相性。チョコのゴロゴロした食感も楽しく、コーヒーにぴったりでした。

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店名はイタリア語で、「第三の時間」という意味。

「誰しもが持つ、第一の時間、第二の時間、そして第三の時間。第三の時間は少しでも第一、第二の時間を豊かに、前向きにさせてくれる時間でありたい。音楽をキーワードに、人と人が、いろいろな文化が混じり合う、そんなお店が理想です。」と話すオーナーの佐野さん。

 

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肩肘はらない空間と、佐野さんとの楽しいおしゃべりと、心地よい音楽に癒されるひととき。またすぐに行きたいと思う、素敵なお店です。

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terzo tempo (テルツォ・テンポ)

MAP:
高知県高知市桜井町2-5-30
TEL:080-6559-2013
OPEN:11:00-19:00
火・水曜定休
http://www.facebook.com/kochi.terzotempo/

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