「ワタシ、ここにいていいんだ」って思えた作品です 女優 岸井ゆきのさん

編集部インタビュー
2017.11.02

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今注目の実力派女優・岸井ゆきのさん主演
映画『おじいちゃん、死んじゃったって。』が
11月4日から公開になります。

とある一家に訪れた“おじいちゃんの死”から透けて見えた
家族の姿は、やっかいで、面倒くさくて、そして愛おしい……。
「死」と「家族」を、軽やかにそして温かく描いたこの映画は
死とは決して特別なものでなく、
暮らしの延長にあるあたりまえのものなのだと気づかせてくれます。

主人公の吉子(おじいちゃんの孫)を演じた
岸井ゆきのさんにお話をうかがいました。

 

主人公の微妙な心の揺れや、少しずつ成長していく姿など、
難しい役どころを見事に演じきった岸井さん、
いったいどんなふうに役作りをしているのですか?

 

「自分に、近いところを探して
役に近づいていくというところはありますね。
演じているのは絶対的に私なんですけど、
常に役に答えを求めている感じです。
演じるにあたって、吉子じゃないことはしなくなかったから、
今、ちゃんと吉子だったかな? といつも考えていました。
監督に、今どう見えていました? と聞いて、
OKと言われるとほっとして。そんな繰り返しでしたね。」

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岸井さんの堂々とした演技の裏には、
スクリーンからは見えない努力があるんですね。
改めて完成試写を観て、いかがでしたか?

毎回、自分が出ている作品は見るのはとても怖いのですが、
この作品は、はじめてに近いくらい、ちゃんと観ることができました。
おもわず笑っちゃったり、朝食のシーンでじーんとしちゃったり。
撮影中の思いがおしよせて、胸がいっぱいになる感じでした。

 

初めての主演女優ということで
ご自身になにか変化がありましたか?

これまでは、「私って、コミュニケーション下手だな……」と
いう思いがあったんです。
監督と話しても「私の役はこういう人だと思うからこうしたい」と
自分なりの考えをなかなか主張できなくて。
もっと言ってしまえば、主張しないことを、
うまくできなかったときの保険
していた部分もあったかもしれないなって。
でも、今回は私が主人公です。
私の演技が作品のよしあしを左右してしまうことだってありますよね。
だから、ひとりよがりにならずに、現場でちゃんとコミュニケーションを
とろうと決めて、勇気を出して実践しました。
そうしたら、全員から温かく受け入れてもらえて、
自分自身もすご~く楽になりました。

なんで気づかなかったんだろうと思うくらい初歩的なことだったけれど、
自分の中でやっと壁を突破できた。それがこの作品なんです。
ワタシ、ここにいていいんだ! 
与えられた役割以上のことをやっていこう!
と晴れやかな気持ちなんです。

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この作品で、自分自身で築いていた壁を突破し、
「私なんか全然……」から「私はここにいていい!」と思えたという岸井さん。
清々しい決意表明がかっこいい!
今後の活躍がさらに楽しみになりました。

 

 

 

そんなひたむきで努力家の岸井さんですが、
休日はどんな過ごし方をされているのでしょう?

 

舞台を観るか、映画を観るか、家でDVDを観るか。
インドア派ですね。あとは友達とお茶したり。
簡単な料理もしますよ。
ファッションは着心地、肌ざわり重視で、
特にリネン素材の服がお気に入りです。
朝起きてすごくいい天気だと、コーヒーミルで豆からひいて、
のんびりコーヒーを飲む時間も好きですね。

 

実力派女優として注目を集める岸井さんですが、
その素顔は、真面目で研究熱心、
そして仕事を離れれば、驚くほど自然体。
自分なりの心地よさをちゃんと知っている人だけが持つ
ナチュラルな魅力がありました。

映画「おじいちゃん、死んじゃったって。」
11月4日より東京・テアトル新宿ほか
全国でロードショー。

主人公の吉子を演じた岸井ゆきのさんのほかに、春野家の長男・昭男に岩松了さん、次男・清二に光石研さん。さらに、美保純さん、岡山天音さん、水野美紀さん、小野花梨さんらがキャストに並びます。ぜひご覧くださいね!

photo:亀和田良弘
styling:下山さつき
hair&make-up :Nori

 

 

Profile

岸井ゆきの

Kishii Yukino

1992年2月11日、神奈川県出身。2009年、TBS連続ドラマ「小公女セイラ」でデビュー。その後、映画、テレビ、舞台、CMなど幅広く活躍し、NHK大河ドラマ「真田丸」で真田信繁の側室たか役で注目を集める。主な出演映画に、『銀の匙 Silver Spoon』『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』『ピンクとグレー』『森山中教習所』『友だちのパパが好き』『光と禿』(MOOSIC LAB 2016 最優秀女優賞受賞)など。

テレビに、TBS日曜劇場「99.9-刑事専門弁護士」(2018年1月よりシーズン2スタート)、

TX「SICKS~みんながみんな、何かの病気~」CX「突然ですが、明日結婚します」TBS「レンタルの恋」、CX「十九歳」(主演)など、多数出演。2017年、主演舞台「気づかいルーシー」再演、劇団☆新感線「髑髏城の七人 Season 風」(9月15日~11月3日、IHIステージアラウンド東京)など舞台での活躍もめざましい実力派若手女優。特技は側転。

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