愛媛編vol.5 素敵姉妹が選ぶ古道具と生活雑貨「tsugu to cate(ツグトカテ)」~愛媛在住・福岡美穂さん

地元のおしゃれさんが 案内する 小さな旅
2018.03.03

地元おしゃれさんが自分の住む街の、とっておきのお店を案内してくれる連載「地元のおしゃれさんが案内する小さな旅」企画。3月は再びの愛媛編です。 

ナビゲーターは、愛媛と東京を行き来しながら、建築設計の仕事に携わっている福岡美穂さん。仕事柄、“空間”の捉え方にこだわりあり! 訪れるだけでも心地いい・気分の上がる素敵なお店をご紹介してくれます。

 

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photo&text:福岡美穂

 

 

家を設計するにあたっていつも意識するのは、10年、20年と年月を重ねても、暮らしに馴染むかどうか。流行を追うのでなく、時の経過を楽しめるようなシンプルな住まいであること。わが家の家具やインテリアも決して派手ではないけれど、しっくりと暮らしに馴染んでいく、ていねいで豊かな暮らしができるものを置いています。今回の愛媛編でご紹介するお店も、ていねいで豊かな品揃えのお店ばかり。

まず最初に訪れたのが、古道具や生活道具を扱う「tsugu to cate(ツグトカテ)」さん。人通りの多い大通りから、ほんの少し離れた場所にあります。コロンと可愛らしいヒメツルソバと味わいのある看板が出迎えてくれました。

 

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階段を登るとニュアンスのあるドアが。ガラスの片隅にあしらわれたロゴと奥に見えるアンティークのシェードから、このお店の素敵さが垣間見えました。

 

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一歩足を踏み入れると白を基調とした空間が広がります。一口に白といっても、ペンキの塗り斑や布のドレープが織りなす陰影など様々な表情を見せていました。長い時間を経て風合いを増した古道具、整いすぎていない温もりのある器などが並ぶ店内。そのディスプレイのひとつひとつが洗練されていて、お家のインテリアでも真似したくなります。

 

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こちらを営んでいるのが姉妹の奥切あけみさん、武智多恵さん。店内は、セルフリノベーションしたのだとか。趣のある床はクッションフロアを剥いだ時に出てきたものをそのまま利用しています。壁の塗り斑も偶然の産物ですが、いい味に。

 

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「器なら、シンプルで手の跡が残っているような素朴なものが好きです。実際に見に行って手に取って、そのたたずまいを素敵に感じるものを集めています」とおふたり。

おふたりの姿と店内に並ぶ品々はともに波長が合っているというか、似ている雰囲気を持っているというか。おふたりの感性で選んだ素敵なものばかりだから、おふたりがそこにいて空間が完成されるのかもしれません。

 

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こちらは田中直純さんの器。マットな質感と柔らかくニュアンスのあるフォルム、どこかアンティークな雰囲気をもつ器です。和洋問わず、長く愛用できそう。

 

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フランスのアンティークの布でつくられたバッグ。作家さんの作品ですが、そこにあるだけで周りの空気を換えてくれるような存在感があります。

 

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今治産のタオルメーカー「contex」のタオルは愛媛ならではの逸品。

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店内にあるひとつひとつに物語があり、ひとつひとつに胸がキュンとなる愛らしさを感じます。店主おふたりとのおしゃべりも心和む時間。ぜひ、立ち寄ってみてください。

 

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Tsugu to cate(ツグトカテ)

MAP:
愛媛県松山市湊町4-2-8 2F
TEL:089-904-1231
OPEN:11:00-18:00(水曜のみ17:30)
木・金曜定休
http://www.tsugutocate.com/

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