ハワイで定番の朝ごはん

暮らすように旅する Travel Hawaii
2018.05.08

「food」vol.2

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普段は、朝ごはんを食べない派です。でも、旅に出ると100%の確率で食べるのが朝ごはん。むしろ、夜は遊び疲れて部屋でビールだけ、ということも……。なぜ、旅の間に必ず朝ごはんを食べるのかというと、いつも夜型なはずの私が、朝型に変貌するから。特にハワイにいると、自分でも驚くほど規則正しい生活になるため、お腹がすいて目が覚めてしまうからなんです。というわけで、今回は「朝ごはん」のお話を。

●2つの目玉焼きプレート

私の定番は、2Egg(2つの卵)とポチギソーセージ(ポルトガルのソーセージでちょっと辛い)やスパムなどといったハム類と、2スクープのライスが一皿にのったもの。これはハワイのダイナーやカフェには、たいていあります。

卵は目玉焼き、オムレツ、スクランブルエッグ、ゆで卵、ポーチドエッグなど好きな調理法を選べるのですが、サニーサイドアップ(片面焼き)にするのも、私のお決まりです。カリカリに焼かれたハム類の表面にとろける卵の黄身をつけ、ご飯と混ぜながら、ちょっと醤油もたらして食べる。これが最高!(醤油は、多くのお店でテーブルの隅に塩、こしょうと一緒に置かれていますよ)

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人数が多い時は、もう一皿、ステーキ&Eggを、卵の焼き方をOver Easy(黄身が半熟の両面焼き)に変えてオーダー。ついでにパンケーキも頼んで甘みも補充します。

●ワッフル

ワイキキの中心にあるホテル「ホリデイイン リゾートワイキキ ビーチコマー」の2Fに、数年前にオープンした「Hawaiian Aroma Caffe(ハワイアン アロマカフェ)」は、「今日、朝ごはんどうしよう」と思った時に何かと便利な場所とメニュー。

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私が好きなのは、ベーシックなワッフルにベーコンとバナナを添えたもの。小腹が空いた時にもいいんです。

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窓からプールが見える、ゆったりとした空間もいい感じ。朝早い時間はわりと空いているので、朝ミーティングする時は、よくお世話になっています。インテリアもかわいいので、自分の家のインテリアの参考にもしたりして。朝から刺激を受けることがいろいろありで、頭の回転が良くなる空間です。

●サーモンベーグル

ワイキキのホテル群から徒歩で行けるモンサラット通りは、朝の散歩を兼ねて出かけること多し。ダイヤモンドヘッドのお膝元に位置する朝ごはん処の老舗「BOGART'S CAFE(ボガーツカフェ)」は最近、以前の場所からワイキキ寄りに移転。

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ここでよくオーダーするのは、サーモンとトマト、クリームチーズのベーグル。お味は、間違いなしの旨さ。サーモンベーグルは、ベーグルに対してのサーモンの塩気と厚さが大事だと思っているんですが、ここのものはいつもぶれることなく絶妙なバランス。トマトが妙に甘くなくて、むしろ酸っぱいくらいのところも気に入っています。

●クリームチーズ入りのパンケーキ

ワイキキから車で30分ほどのところにある人気タウン・カイルアに数年前にできた「Over Easy(オーバー イージー)」も、朝ごはんとランチのお店。オープン当初、張り切って来てみたものの、ものすごい長蛇の列。この空腹をそこまで我慢できません! とあきらめてから、しばらく私の中で消えていたのですが、先日、ふとカイルアで朝から用事があったので覗いてみると「あれ!? 意外と空いてる!」ってことで約1年後にようやく初体験。

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パンケーキと、サイドに2Egg、カルーアポーク(ハワイの伝統的な豚肉の蒸し焼き)、そしてライスもオーダー。かなりのボリュームですが、1人分じゃないですよ、これで2人分です。

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薄めで表面をカリッと香ばしく焼き上げたパンケーキの中には、とろ〜んととろけたクリームチーズとフレッシュブルーベリーがたっぷり。これはアツアツのうちに食べるのがオススメ。普通は、塩気のあるものを先に食べてデザート的にパンケーキを、と思うでしょうが、ここでは逆のスタイルでね。

●ビーチサイドのホテルで朝ごはん

滞在中、一度は訪れてしまう「ニューオータニ カイマナ ビーチホテル」のレストラン「Hau Tree Lanai(ハウツリー ラナイ)」。ホテルの前のカイマナビーチは、ワイキキビーチに比べてのんびりしているのがグー。

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ここでも2Eggとソーセージ、それにミニパンケーキを付けた一皿を。朝からビーチに椅子を出して新聞を読む人もいれば、朝からグイグイ泳ぐ人、まだ陽がそれほど照っていないのに日焼けモード全開な人、いろいろおります。それぞれの朝の風景をぼんやり眺めながら、優雅にホテルの朝ごはんを頬張るひととき。大人になってからのハワイは時々、こんな時間も楽しんでおります。

●バナナマフィン

ワイキキのピンクパレスと呼ばれる「Royal Hawaiian Hotel(ロイヤルハワイアンホテル)」に宿泊すると、ホテルで焼かれたバナナマフィンが、部屋にちょこんと置いてあるのが楽しみでした。ホテル内にベーカリーショップができた2017年以降は、滞在中、好きなときにそのベーカリーに行き、バナナマフィンやスコーンなどをチョイスするスタイルに。最初は、部屋に置いてある特別感が好きだったのになぁと、ちょっとがっかりしましたが、このスタイルになって、スコーン(これがしっとりしていてかなり好み)も選べるようになり、なんか得した気分!  と、単純に喜んでおります。

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それにしても相変わらずバナナがたっぷり入ったしっとりバナナマフィンも、それ以外のブレッドもすべてがおいしいこのベーカリーは、朝ごはんだけでなく、おやつに、友人宅にお呼ばれした時の手みやげに、とさまざまなシーンにしっくりくるところなんです、よ。

●海を眺めつつのルームサービス

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これは朝ごはんではないのでは……!? と、思うでしょうが、大人には時々、こんな朝もあります。旅に出かけたんですから、非日常を味わいたいじゃないですか。4泊6日の1日くらいは、ということで、自分にご褒美。朝からシャンパンとフルーツとチーズの、普段ではありえない朝ごはんをいただきます。しかも、ホテルのラナイ(ベランダ)で、海を眺めながら。ちなみにこちらは「Halekulani(ハレクラニ )」 のラナイです。

こんなイカれたことができるのも、旅の醍醐味。そして、昼寝して、起きたら海で泳いで、またラナイで本でも読みながらビールを飲んで、気づいたら夕方……。そんな日があってもいいじゃないですか。何もしない、何も考えない1日を過ごすのも、ハワイの旅の楽しみです。時間を贅沢に使う。これ以上の贅沢は他にないんじゃないかなぁと、いつもバタバタしている私は、朝からこんなごはんを食べながら思うわけで……。

 

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Profile

赤澤かおり

Kaori Akazawa

料理と旅、暮らしまわりのことを中心に執筆・編集を行う。ハワイ渡航歴100回以上。『THIS IS GUIDE BOOK IN HAWAII』『Travel Hawaii』(ともに主婦と生活社)など、ハワイにまつわる著書も多数。
Instagram「@akalohasunny

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