もっと気軽に、子連れ旅 vol.1 ~旅支度~

1週間特集
2018.05.28

「ナチュリラ」でのモデル撮影や、連載「からだ修行」の撮影でもおなじみ、フォトグラファーの砂原文さんは、5歳のおてんばな女の子・青(あおい)ちゃんのママ。まだ青ちゃんが赤ちゃんのころから、国内、海外問わず、子連れ旅を楽しんできました。そんな中で、気づいたこと、考えたこと、伝えたいことがものすごーくたくさん出てきた!ということで、今回、「子連れ旅」をテーマに、コラムを1週間特集で書いていただくことになりました。

子育て真っ只中で、夏休みは息抜きしたいなあと思っている方、はたまた小さなお孫さんと一緒の家族旅行にちょっぴり不安を感じている方……。バカンスシーズンももうすぐやってくることですし、この特集を機会に一度、子連れ旅に向き合ってみませんか?

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photo&text 砂原 文

「子供が産まれたら海外旅行とかしばらく行けないんですよね? 子供は欲しいけれど、旅行に行けないと思うと、産むのいつにしたらいいんだろうとか考えちゃって……」。とある取材で出会った、まだ20代の新婚ホヤホヤの女性にこう聞かれたのが、「わたしの子連れ旅」をまとめてみようかなと思ったきっかけです。

「もちろん大変なときもあるけれど、無理をしなければぜんぜん行けますよ! 赤ちゃんだったらまだ動き回らないから、かえって楽チンな部分もありますし」。そう答えると、彼女は、「えー、そうなんですか!? 全然そんなふうに考えたことなかった! 赤ちゃんが産まれたら数年間は、育児以外なにもできないのかなあって」

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私は仕事柄、普段から移動も多く、旅をすることが自分にとってあまりにも当たり前だったので、その質問にびっくりしてしまったのですが、「あれ、もしかしたら、彼女のように考えている人も多いのかな?」と、ふと思いました。

ママになったら子育て以外なにもできない、そう考えてしまうのはちょっともったいない。もちろんママだからできないことも多いけれど、私が何度か出かけた子連れ旅では、できないなりに隙間を見つけて楽しむときの自分の瞬発力や、日々の“当たり前”への感謝など、新しい発見がたくさんありました。自分や社会を再発見することにも、つながったように思います。
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赤ちゃんや小さい子供と一緒に旅をすることは、大人だけで気軽に楽しめる旅とは、かなり、いや、大いに(笑)違いますが(これはまたできるようになったら、のお楽しみです)、子供の目線に立ち、スロウダウンして旅をすることによって見えてくる景色や出会いが必ずあります。

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旅の写真を見返すと、日常と違う風景の中で笑ったり泣いたりしている、もう二度と戻ってこない娘のチビさにキュンとなったり、感慨もひとしおです。私の体験を伝えることで「うちも行けるかも! 行ってみたい!」と、少しでも気楽になるようなヒントが見つかったらいいなぁと思います。

まず、私が海外への子連れ旅を何度か経験して実感したのが、準備の大切さ。子連れ旅をする上での基本は、まずは心構えです(笑)。

①スケジュールはゆったり大らかに

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旅をしていても、当たり前ですが日常と同じで、子連れだと予期せぬことはたくさん起こります。行きたい場所にひとつ行けたら、今日の目標クリア! そのくらいの大らかな気持ちで。欲張らないことが基本です。

②親が楽しいと子供も楽しい

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初めて娘の青と旅をしたとき、彼女はまだ赤ちゃん。言葉は話せない頃でしたが、ふと気がつくといつもより穏やかで、ニコニコしている様子に驚きました。すごい! 最初は場馴れが早いな~なんて思っていたのですが、そうではなく、久しぶりの旅に喜び、リラックスしている私を見て、青もうれしくなってニコニコしているのかも、と感じました。子供は親が楽しそうにしていると、嬉しいのですよね。まずは自分が、機嫌よくいられるようにしたいものです。

③日常と同じことも楽しもう

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旅に出るとつい目移りして、いろいろしなきゃ! と思ってしまうものですが、子供にとっては、いつもと違う空気感でごはんを食べたり、スーパーでお買い物したり、日本語ではない言葉で話しかけてもらうことだけでも大興奮で大冒険。そんなちょっとしたことを子供と一緒に楽しむと、地元の人ともコミュニケーションが取れて、よい思い出になります。


お次は荷造り! 我が家は通常、こんな準備をしていきます。

①スーツケース用の仕分けポーチ

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移動時に運びやすいよう、ほとんどの荷物をひとつのスーツケースにまとめます。荷物の整理は、アウトドアブランド「ザ ノース フェイス」の大きさ違いのパッキングポーチが大活躍。人別、用途別に仕分けしておけば一目瞭然。

②予備の布製キャスターバッグ

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行きは何も入れずに持って行き、お買い物したものなどを帰りに詰め込みます。オムツ時代はここにオムツをびっしり入れていました。ちなみにオムツとおしり拭きは、現地調達ではなく、慣れたものを日本から持って行ってました。

③子供用リュック

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自分で持っていくものを選べる年齢になってからは、好きなおもちゃや絵本を自分で選ばせています。小さなお弁当箱、水筒、コップ、子供用カトラリーも持参(忘れたら現地で買います)。

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私の場合は職業柄、この他にカメラバッグを持っていきますが、通常はこの3つで十分だと思います。子連れ旅では、公園や自然に親しむ機会が多くなるもの。旅に持参する洋服も、軽量で速乾性のあるアウトドアブランドのものがおすすめです。靴もスニーカー、サンダルと、2種類用意しています。

長旅だと荷物が多くなりがちと思うかもしれませんが、滞在先で洗濯をすることが大前提なので、それほど大量の洋服は持っていきません。下着も3、4着を着回すことが多いです。よほどの場所へ行かない限り、現地で日用品を安く手に入れる方法はいくらでもあります。荷作りも神経質になりすぎず、大らかに!

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……と、ほとんどのことは大らかな私ですが、不調時の準備はしっかりやります。病院でもらう解熱剤の他に、発熱時や喉風邪のときのためのアロマオイル、マスク、ホメオパシーのキッズ用レメディキット、ポカリスエット粉末、梅干し、梅醤番茶、おかゆのパウチなどを透明のジップロックに詰めて機内にも持ち込みます。

現地に到着したら、まず地元のオーガニックスーパーとドラッグストアへ。海外のドラッグストアには、不調時に摂る自然派のシロップやレメディが普通に売っているところが多く、それを購入して使ってみるのも楽しみのひとつです。

あと、必ず持って行くのは、軽くて大判の布類を何枚か。子連れ旅では公園や海など、野外でピクニックランチをしたり、なにかと地面に座ったりすることがよくあります(笑)。そんなときに活躍するのが大きな布。敷物にも寒さよけや日よけにもなり、荷物が増えたときは風呂敷にもなる大判の布は必携です。

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そして、意外と役立つのが、携帯できるLEDソーラーエコライトです。日中、太陽光で充電ができて、たたむと小さくなり持ち運びにも便利。キャンプをするときはもちろん、夜、車から家に入るときに明かりとして使ったり、海岸などでつい日が沈むまで遊んじゃったりするときにとても便利です。

いざ、荷造りをして、出発!!

→vol.2に続きます

Profile

砂原 文

Aya Sunahara

フォトグラファー。雑誌や書籍、ウェブなど幅広い分野で活躍中。ハワイ・モロカイ島で過ごした日々、風景の写真を収めた作品集「pili」が話題に。2018年8月20~23日には、下北沢「fog linen work」2Fで、写真展「pili」を開催予定。
http://laaufilm.com/
Instagram「@trance_parence721」「@laaufilm_aya

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