京都編 vol.2 鴨川の緑を満喫できる、夫婦ふたりで営む小さな珈琲店「WIFE&HUSBAND」 ~京都在住ライター・増田知沙さん

わたしの街
2016.05.14

地元おしゃれさんが自分の住む街の、とっておきのお店を案内してくれる連載「わたしの街」企画。5月は京都編です。 ナビゲーターは、京都を中心に編集・ライターとして活躍、かわいいもの・おしゃれなものにアンテナを張りめぐらせる増田知沙さん。こだわりある京都人をもうならせる、とっておきのショップをご紹介してくれます。

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photo&text:増田知沙

 

妻と夫。パートナーがいてはじめて成り立ち、一対になることであらためて絆や愛情を感じることも。今回ご紹介するのは、そんな夫婦が営むお店「WIFE&HUSBAND(ワイフ&ハズバンド)」。緑豊かな鴨川のほど近くにある、小さなコーヒー焙煎所です。

 

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鴨川からひと筋細い路地に入ると、古いガラス扉に琺瑯のランプ、軒先にたくさんのスツールが吊り下げられた、小さなお店があります。ドアを開けると、心地よい重みとともに糸車がコトリと動き、するすると静かに閉まっていく……。そんな小さな仕掛けが、古い映画に出てくるカフェを訪れたような気持ちにさせてくれます。

 

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天井からぶらさがるたくさんのドライフラワー、壁に飾られた額縁やハンガーも、ひとつひとつが時を経て朽ちた美しさを感じさせるもの。古道具を愛してやなまい店主の吉田恭一さん・幾未さんご夫妻は、いつか開く自分たちの店のために古びた家具や什器などをコツコツと集めていたそうです。

 

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店には小さなカウンターがあり、ガラス戸の向こうで恭一さんが静かにコーヒーを入れてくれます。奥には焙煎機。前職の関係で紅茶に造詣の深かった恭一さんは、その知識などを応用しながら、独学でコーヒーの焙煎とドリップを習得しました。奥さまの幾未さんと初めて一緒に過ごした日も、手網でコーヒーを焙煎したとか。「それ以来、毎年その日には手網で焙煎しているんです」と少し照れながら話してくれました。

 

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珈琲豆がパチパチと煎られ、香ばしい香りに満たされる時間。夫婦となるきっかけになったそんな小さな喜びを、店を訪れる人にも感じてもらえたら。そんな思いが形になり、店をオープンしたのは昨年の8月のこと。夫婦であること、家族であることを大切にしながらも、自分たちの好きなものにまっすぐなこのお店のありように心惹かれ、遠方から訪れる人もたくさんいます。

 

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酸味がほとんどなく、深いコクと香りが余韻を残すブレンド「DAUGHTER」。洋酒とドライフルーツの風味豊かなケーキは、幾未さんの手づくりです。

 

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シングルオリジンのコーヒーやハニーチーズトーストといった魅力的なメニューのほか、素敵なパッケージの珈琲豆も販売されています。

 

そしてこのお店ならではのユニークな、心踊るコーヒーの楽しみ方も。

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たっぷりのコーヒーが入った藤の魔法瓶に小さなお菓子、マグカップなどをバスケットに詰めて、徒歩2、3分の鴨川まで出かける「ピクニックバスケット」(1,080円/1.5時間/お一人様)があるんです。お天気のいい日に、きらきら光る鴨川を眺めながらいただくコーヒーは格別の味。椅子やござのレンタルもあり、思い思いにくつろぎの時間を過ごすことができます。

 

このピクニックも、吉田さんご夫婦のお気に入りの休日の過ごし方だったことから始めたこと。素敵な友人夫妻の好きなもの、好きな時間、好きな味を、そっと教えてもらうかのように、温かなひとときを過ごしてみてくださいね。

 

 

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WIFE&HUSBAND(ワイフ&ハズバンド)
京都府京都市北区小山下内河原町106-6

TEL:075-201-7324

10:00〜17:00

不定休(HPの営業日カレンダーをご確認ください)

http://www.wifeandhusband.jp

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