我が家の定番朝ごはん~「空音(くうね)」山下麻奈美さんvol.1

器店主の朝ごはん
2016.10.02

暮らしとおしゃれの編集室をご覧の皆さま、はじめまして。東京・早稲田大学のそばで、月に数日だけ開く器屋「空音(くうね)」を営んでおります山下麻奈美です。

今回この連載のお話を頂いた時、暮らしとおしゃれの編集室の読者の方々は、きっとこだわりを持って暮らしてらっしゃる方ばかり。私などが連載させていただくなんて……とおそれ多くもあったのですが、とてもおもしろそうな企画! みなさまと器の楽しみを共にさせて頂けたらいいなと思い、連載に参加させていただくことにいたしました。 

photo&text:山下麻奈美  使用カメラ:OLYMPUS PEN Lite E-PL7

 

昼ごはんや夜ごはんは、家族以外の人とも時間を共にする機会も多いですが、朝ごはんは基本、家族だけで囲むことが多いですよね。我が家の朝ごはんを皆さまにお見せするのは、何となく気恥ずかしいものですが、まずは定番の朝ごはんをご紹介します。

s-1-1

トースト  白い器:石田誠さん

紅茶  ミニボウル:たぶん?イタリア製

ミニトマトとしらすのサラダ  焼き締め小皿:石田誠さん

バターといちじくのジャム  絵付け小皿:10年近く前に買った作家もの

フランスパン生地のシンプルな食パンに、バターと自家製いちじくジャム。パン好きな方、とても多いと思いますが、私もその一人です。我が家では、トーストしたパンが平日の朝ごはんの定番です。家から歩ける距離に、大好きな天然酵母のパン屋さんが2軒あります。でも毎日のことなので、近くのスーパーや自然食品店などで調達することもあります(笑)

どこか出かけた先でも、パン屋さんを見つけると身体が自然と吸い寄せられてしまいます。パンも器と同じで、意図せずとも作る人そのものが自然と出ていて、作り手(お店)の数だけ魅力があるのだと思います。おもしろいですね。

パン食なら紅茶も欠かせません。イベントや茶葉の販売でもお世話になっている「teteria(テテリア)」さんの紅茶は、一度飲むと他の紅茶との違いに驚いてしまうほど、美味しいです。

s-1-3_

このBREAKFASTは、茶葉が細かく加工されたもの。ミルクティーでもストレートティーでも、どちらでも美味しくて、その日の気分で楽しめ、とても重宝しています。今朝は、さっぱりストレートで。ミニボウルにいれてみました。このボウルは外側がブルーグレー、内側がアイボリーで、日本の器にはあまりない色合いが気に入っています。

s-1-3

トーストとトマトを盛った石田誠さんの器は、使うほどじわじわと心に染みるようなところがあり、お店を開く前から大好きでした。

s-1-4

焼き締めの小皿は、私が初めて買った石田さんの器です。この器を手にして以来、釉薬をかけない究極的にシンプルな器の虜になりました。

s-1-5

そんなこともあり、石田さんが新しく取り組むようになった白い器は、初めそんなに興味がありませんでした(石田さん、ごめんなさい)。でも使ってみると、だんだんとなじむようになりました。

写真で見えるでしょうか? うっすらと貫入(ひび割れ)が現れはじめたのです。貫入が入ることで、まぶしいような白にやわらかな風合いが加わり、今では朝ごはんにいちばん多く登場しています。欠けを作ってしまいましたが、これからも朝の器として愛用していきます。

 

←その他の「空音」山下麻奈美さんのコラムはこちらから 
←連載「器店主の朝ごはん」はこちらから


『 ももふく 』 『 H.works 』 『 イコッカ 』 『 夏椿 』 『 スタイル ハグ ギャラリー 』 『 うつわshizen 』 『 APT#207 』 『 黄魚 』 『 工芸喜頓 』 『 ペドラー 』 『 うつわPARTY 』 『 テクラ 』 『 宙 SORA 』

うつわや 空 音

E-mail : utsuwa@ku-ne.com

Url : http://www.ku-ne.com/

※実店舗は閉店しました。オンラインショップを準備中です。詳しくはお店のHPにてご確認ください。

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

ページトップ