相原暦(こよみ)さんのデザインした、ワクワクするテキスタイル

今日のひとしな
2016.10.04

~sahanji+(サハンジプラス)より vol.4~


先日「サハンジプラス」で開催した個展でとても好評を頂いた、相原暦さんの作品をご紹介致します。相原暦さんはテキスタイル(textile=布地)デザイナー兼、布小物作家兼、服飾デザイナーでもあります。

デザイン画を描き、シルクスクリーンの技法で版をつくり、布地にプリントをし、まずは製品となる前段階の布地をデザインします。出来上がったテキスタイルを用いて、ハンカチ、bag、タピストリー、クッションカバーなどの布小物を製作したり、パターンをひき洋服を仕立てます。製品に仕立てるまでのこの一連の作業を全てお一人でされているのです。縫製の丁寧さには細部まで見入ってしまいます。

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パッと目を引くデザインに、思わず「かわいい!」と声に出したくなるハンカチやbagなどの布小物作品。

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ドットや格子 、ストライプのモチーフをプリントし、シックなデザインに仕立てた洋服。


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柄物の服を着慣れない、という方にもスッと馴染んで、着こなしの幅を広げてくれます。

工房に伺い、製作の過程の一部を見せて頂きました。
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 ① 版に色をのせます。版の下に生地を敷いています。

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②版の白い部分に色がつきます。

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 ③ 版を外して

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 ④ できあがり。

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 刷り上がったテキスタイルを用いたbag。

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 ⑤ さらに柄を重ねてゆきます。

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 ⑥ 花柄のモチーフを黒のインクで重ねてプリントしています。

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 ⑦ できあがり。

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 この版と色の組み合わせによって、相原さん独自のユニークでバラエティ豊かなテキスタイルが生み出されます。「“ウキウキ ワクワク”するような楽しいものを形にしたい」という相原さんの思いがそのまま作品となって、手にした沢山のお客さまを魅了しています。

「これでお弁当を包むとなんだか美味しく感じるの」「お洗濯をしていてもこの柄を目にすると楽しくなるのよ」そういったお声を聞くと私もとても嬉しくなります。相原さんのテキスタイルは日常の中に小さなハッピーを運んでくれるのです。

次回は、「DELICIOUS KNOT!(デリシャスノット)」のクッキーをご紹介いたします。「DELICIOUS KNOT!」は、「おもしろ おかしく たのしい」をモットーに活動する姉妹ユニット。姉の相原暦さんがデザインし、妹の結さんがクッキーを製作されています。

 

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sahanji+(サハンジプラス)

2006年、お祖母様の暮らしていた一軒家を改装してオープン。器、道具、服など衣食住にまつわるものや、暮らしになじむオブジェなどが並ぶ。連載「今日のひとしな」の執筆は、店主の河村奈穂さん。

静岡県静岡市清水区堂林2-9-5
TEL:054-353-1155
営業時間:13:00~17:00
不定休
http://www4.tokai.or.jp/sahanji-plus/

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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