わが家でヘビロテの谷口晃啓さんのすり鉢

～ MIGO LABO（ミゴラボ）より vol. 20 ～

キッチン道具にとって最も優先されるのは使い勝手だと思います。

どんなにオシャレなデザインでも、使いにくければいつの間にか棚の隅っこに追いやられてしまいます。そんなキッチン道具も多い中、陶芸作家・谷口晃啓さんのすり鉢は常に我が家で大活躍する、全てにおいてバランスの良い優れ物なのです。

谷口さんのすり鉢との出会いは木工作家・須田二郎さんと谷口さんの二人展での事でした。手にとってみると厚みが程よく、すっぽり収まる感じが絶妙だと思いました。会場では谷口さんのすり鉢に須田さんの木の蓋を合わせるというコラボレーションが行われていて、夢中になってあれこれ組み合わせて選び、大・中・小の３個を木の蓋と一緒に大人買いしてしまいました。

去年から始まった高校生の娘のためのお弁当作りでは、このすり鉢が以前にも増して大活躍しています。お弁当の分のほんの少しのおかず用にピッタリのサイズ。私がゴマを擦ったり食材をあえるなどの調理をしたら、お弁当箱に盛り付け（だけ）をする娘の待つテーブルに直行です。

我が家では納豆を練る時にもすり鉢を使い、ネバネバ倍増に一役買っているので使わない日はないくらいヘビーローテーションなのです。

谷口さんの白い器たちはテーブルでもキッチンでも出しゃばり過ぎず、自分の役目をきっちりこなす名脇役だと思います。

（MIGO LABO来店時に自作のドリッパーでコーヒーを入れてくださった谷口晃啓さん）

MIGO LABOでも取り扱いさせていただき、お買い求めいただいたお客様にも好評です。私の目に間違いはなかったと思える逸品です。

写真・文　石黒美穂子

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