食欲のない朝は、抹茶とお菓子の朝ごはん

器店主の朝ごはん
2017.07.02

「器MOTO」鎌野明子さんvol.1

千歳船橋で小さな器店を開いている鎌野明子と申します。7月の毎週日曜日、朝ごはんのコラムを書かせていただくことになりました。もうすぐ70歳になろうかという店主の食卓がみなさんのご参考になるかわかりませんが、1か月間どうぞお付き合いくださいませ。

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今日はごはんの気分でもパンの気分でもないな、という朝もあります。そんなときは、お抹茶を点てて和菓子をいただきながら、ゆっくり時間をかけて体が目を覚ますのを待つようにしています。

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お菓子は、金沢「音羽堂」さんの「加賀紫雲石」。あずきを寒天で固め、砂糖でコーティングした日持ちのするお菓子で、上品な甘さが好みです。お皿は京都の作家・吉川仁さんの六角小皿に。

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吉川さんには12月に「器MOTO」で個展をしていただくことになっています。大きな作品も手掛ける作家さんですが、個展では粉引きを中心に普段使いの器がたくさん揃う予定です。

 

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お抹茶茶碗は、唐津の陶芸家・梶原靖元さんの作品。個展で、このお碗と目が合って「どうしても欲しい」と思い購入した、大切なお茶碗です。かなり背伸びをしなくては買えない価格でしたが、あのとき思い切って手に入れてよかったと思っています。

お店がゆっくりしている日は、素人同然のお点前ですが、お客さまにお抹茶を点ててお出ししています。そのときにもこのお茶碗をよく使うので、「どなたの作品ですか?」と興味をもっていただくと、うれしくて話が止まらなくなってしまう私です。

お抹茶茶碗は、普段使いはできないかもしれませんが、ひとつ持っていると、朝ごはんもお茶の時間も特別なものに感じられて、いいものです。ちなみに、上の写真の2つのお盆は、どちらも私物でお店でのお取り扱いはないのですが、上の栗十二角盆が佃眞吾さん、下の四角い漆のものは小山剛さんの作です。

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この器は黒崎温子さんの作品。お抹茶碗にいいなあと思っています。ちょうど来週7/6~13に「器MOTO」で個展がありますので、こちらも並ぶ予定です。ぜひお店で手に取ってみてくださいませ。

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器MOTO

細長い吹き抜け空間に、黒と白を中心とした器が並ぶ、一軒家の器店。コラム執筆は店主の鎌野明子さん。
東京都世田谷区桜丘5-3-7
TEL:03-6413-0950
営業日:木、金、土曜(定休日:日~水曜)
営業時間:11:00-17:00
http://www.utsuwamoto.com

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