ぬか漬けがあれば大丈夫! な朝ごはん

器店主の朝ごはん
2017.07.23

「器MOTO」鎌野明子さんvol.4

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かつおだしをとるのは、結婚当初から数十年続く習慣。昆布だしは雑味のない仕上がりにするのが難しいので、お鍋のとき以外はいつも、かつお節のみでだしをとって冷蔵庫にストックしています。これがあれば、急に「今日はごはんとお味噌汁の朝ごはんにしよう」と思い立ったとしても安心。だしをあたためてお味噌を溶き、冷凍のわかめを洗って浮かべれば、すぐにお味噌汁ができてしまいます。

IMG_4162和定食のような献立に、前日の夕飯で残った筑前煮も添えました。筑前煮は好物で、結婚当初から何度も作ってきたメニューのひとつです。

この日は黒い器を中心に盛り付けてみました。
お味噌汁は、現在「器MOTO」が唯一お取り扱いしている漆作家さん、中里洋平さんの反り椀に。とても軽く、小さめサイズが使いやすいです。
ごはんは、増田勉さんの来待(きまち)黒の深丸碗。
漆のお箸は、鎌倉塗り、箸置きは6月に個展を開催して頂いた大橋睦さんの焼締角小皿です。

筑前煮は、五十嵐裕貴さんの漆塗のリムボウル。
のりは、廣谷ゆかりさんの南蛮焼締小皿。
納豆は、原田七重さんの飴釉ミニボウル。
たらこと漬物は、最近知り合いになった船越保さんの黒陶板皿。

お茶は、増田勉さんの象嵌小湯呑み。
食後のコーヒーは、原田七重さんの飴釉マグカップ。
そして今日は特別に、梅酒を食前酒に。写真手前の模様が入った器は、最近イバタカツエさんの個展で購入した小湯呑み。お店でのお取引はありませんが、イバタさんの器のファンなのです。

「器MOTO」は、どう見ても「店主は黒と白が好きなんだな」と思われてしまうような品揃えで、わが家の食卓も黒と白の割合は多めです。朝ごはんには白い器が似合うと思いますが、ときにはこんなふうに黒い器で揃えてみると、いつもとちょっと違った感じで、気分よく朝ごはんをいただけるような気がします。

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お漬物は、17年くらい続いているぬか漬け。娘が20代だったころ、お嫁に行くときに、ぬか床を持たせてあげたいと思って始めました。結局、娘は仕事が忙しく、ぬか床を維持するのが難しかったので、今は私の家で漬けた野菜を差し入れています。

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漬けもの容器はいつか琺瑯にしたいと思いながらも、200円くらいで買った漬物用プラスティックケースをずっと使っていて、今ではこちらに愛着がわいて、もう変えられません。

息子のお嫁さんも、この軽さと丸みが使いやすそうだと気に入り、インターネットで同じものを探して、ぬか漬け作りを始めました。なんだか最後は“いい話”になってしまいましたね(笑)。

 

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器MOTO

細長い吹き抜け空間に、黒と白を中心とした器が並ぶ、一軒家の器店。コラム執筆は店主の鎌野明子さん。
東京都世田谷区桜丘5-3-7
TEL:03-6413-0950
営業日:木、金、土曜(定休日:日~水曜)
営業時間:11:00-17:00
http://www.utsuwamoto.com

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