柔らかくてコシが強い「高田耕造商店」の「ズックにやさしいたわし」

今日のひとしな
2017.08.06

~ musubi(むすび)より vol.6 ~

ズック(doek)とは、オランダ語で麻や綿の織地で作った靴のことらしい。なんとも懐かしい響き、私がまだ小学生だった頃はそう呼ぶ大人がまだいた。「ズック随分小さくなったね」「ズックのかかとを折って履かない!」「ズックはもう洗った?」今ではなかなか耳にしなくなった言葉に、あの頃の懐かしい情景が浮かんでくる。

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その名の通り、上履き、スニーカー、サンダルなど様々な素材の靴の洗浄に使える「ズックにやさしいたわし」。柔らかい棕櫚(しゅろ)の繊維が、布の繊維にしっかりと入り込み、掻き出すように汚れを落としてくれる。

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持ち手はやさしい手触りのブナ、つま先にまでしっかりと繊維が届くようたわし部分に曲げ加工が施され、靴の内側も洗いやすい。21cmぐらいまでなら子ども用、それ以上なら大人用が使い勝手が良さそう。

06高田耕造商店のズックにやさしいたわし_01

我が家では、娘に上履き洗い用に渡したら、「白くなる!」と水遊びのように面白がって洗っていた。

「たわしは固い」。そのイメージはきっと、パームヤシの繊維を束ねたたわしかもしれない。昔ながらの棕櫚(しゅろ)のたわしは柔らかくてコシが強い、やさしいたわし。しなやかだから洗う時に水はねも少ない。

06高田耕造商店のズックにやさしいたわし_02

そういえば私が小学生の頃も、柄つきのシューズブラシがあった(その当時はカラフルな柄だった)ことを「高田耕造商店」の三代目に尋ねたところ、なんと考案者はお祖父様、初代社長・高田耕造さん! とのこと。靴を洗うのに使い勝手の良い商品として、たわし(当時はパームを使用)に持ち手をつけたたわしを初めて考案・販売なさったのだとか。そのブラシの名は「チェリー」、こちらもまた懐かしい響き。

 

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musubi(むすび)

普段の暮らしに、ささやかだけれど美しく、しっかり寄り添ってくれる日用品や雑貨をセレクトしたお店。「今日のひとしな」の執筆は、店主の坂本眞紀さん。

 

東京都国立市富士見台1-8-37
TEL:042-575-0084
営業時間:12:00~18:00
定休日:日、月曜
WEB:http://www.musubiwork.jp/
Facebook:https://www.facebook.com/musubiwork/
instagram:https://www.instagram.com/musubi_work/

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