伝統的な「薪窯」で焼き上げた「SALON adam et ropé」の飯碗

今日のひとしな
2018.08.24

~SALON adam et ropéより vol.24~


今日のひとしなは、伝統工芸士とともに伝統的な「薪窯(まきがま)」で作った、オリジナルの飯椀です。自然の力で焼き上がる器は力強く、独特の美しい風合いになります。

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「薪窯」は、5世紀頃から連綿と続いてきた窯の形式です。天候、水分などさまざまな条件によって焼き上がりが異なり、手間と技術が必要で、取り扱いは人工窯より難しいのですが、人工窯では出せない味わいが魅力です。

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「薪窯」で器作りを行うところは、現在では非常に少なく、焼き場自体も貴重なものとなっています。「SALON adam et ropé」では、信楽焼「白道窯」の川口隆之さんとともに、薪窯での器作りに挑戦しました。川口さんは、楽焼従事者750人のうち、たった45人しか存在しない伝統工芸士に認定された方です。

薪を燃やして火をおこす昔ながらの伝統的な「薪窯」。火入れから窯出しまで数日から数週間かかるため、「白道窯」の「薪窯」では、2~3年に1度の頻度で火入れが行われています。

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中は、複数の室(むろ)が連なっており、手前の室に陶器をおきます。

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入り口で薪を燃やし、その後ろの煙道、煙突へ抜けるようになっています。上へ昇る炎の性質を利用するため、窯の中は傾斜をつけて作られています。この傾斜と煙突が、炎の大きな流れを作るのです。

窯が大きいので、ゆっくりと温度を上げながら、数日かけてじっくりと焼成します。4~5日焚き続けて、使う木材は2トントラック1台分にもなるのだそう。最高で1200℃以上の高温になり、余熱は数日もの間、続きます。

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ガス窯や電気窯は熱で釉薬を溶かし、土を焼き締めますが、「薪窯」は釉薬をかけなくても、熱と灰で土の表面を溶かすことができます。木材から出る灰が、炎の流れに乗って器に降りかかり、その灰と土が高熱の中で作用することでガラス化し、このような仕上がりになるのです。

今回取組みを行った「薪窯」の飯碗は、「SALON adam et rope 東急プラザ銀座店」にて販売をしております。商品を通じて、この伝統的な器作りの文化を、多くの方々に伝えていきたいと考えています。


text:飛田

 

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SALON adam et ropé(サロン アダム エ ロペ)

http://salon.adametrope.com/

 

東急プラザ銀座店
tokyu praza ginza
東京都中央区銀座5-2-1 B2F
TEL:03-6264-5910
営業時間:11:00~22:00

 

アトレ吉祥寺店
atre kichijoji
東京都武蔵野市吉祥寺南町1-1-24 アトレ吉祥寺1F
TEL:0422-22-1493
営業時間:10:00~22:00

 

NEWoMan新宿店
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東京都新宿区新宿四丁目1番6号 NEWoMan 3F
TEL:03-6380-1750
営業時間:11:00~21:30

 

あべのHoop店
abeno Hoop
大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋 1-2-30 Hoop1F
TEL:06-6629-3920
営業時間:11:00~21:00

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