独特な空気感をもつ西山光太さんと鷹尾葉子さんの器

今日のひとしな
2018.09.18

~MAR(マル)より 特別編vol.2~

9月の「今日のひとしな」は特別編。人気ショップ4軒が再登場して、新たにラインナップに加わったアイテムをリレー方式でご紹介してくださいます。今日からの7日間は、改装してより素敵な店舗になったと噂の、神奈川・鎌倉にあるセレクトショップ「MAR(マル)」からお届けします!

・・・・・

手作りの器には、量産品には表現しがたい、言葉に表すのが難しいような独特な空気を纏っています。それは複雑な色味や繊細なフォルム、「こんなところまで!」といったような細かな工夫が施されているからでしょう。

2 (1)
千葉で作陶されている西山光太さんのコーヒードリッパー&サーバーも、そんな器のひとつ。何色もの色が混ざり合ったような少しグレーがかった落ち着いた白は、丸みのある形とあいまって優しい雰囲気を醸し出しています。

2 (3)
その形の工夫は、持ち手やツマミにも。手仕事ならではの柔らかさが備わっています。その思いを感じながらいただくコーヒーは、より一層味わい深く、心まで温まる一杯となりそうですね。

2 (4)
また、そんなコーヒータイムに合わせたいのが、飴釉コーヒーカップ。コーヒーカップは釉薬から覗く土味や石はぜが、いい風合いになっているほか、コーヒードリッパー&サーバーと同じく器の表面に櫛(くし)で掻いた跡が残っていて、風合いが際立っています。

2 (7)
持ち手部分は上部が太く、下にいくにしたがって細くなるよう作られており、持ち心地抜群。コーヒーカップと同じ色の角皿をソーサーにすれば、ホッと落ち着く時間が楽しめます。手のひらに収まるサイズで、コーヒー以外にミルクティーなどにもしっくりきます。

2 (6)
角皿はシンプルなデザインなので、お菓子をのせたりアクセサリートレイにしても。

2 (5)
同じ飴釉を使ったリム皿は、少し深めに作られ、汁物も受け止めてくれる頼もしい一品です。

2 (9)
飴釉のカップは、深い黒色の黒釉ポットとも好相性。こちらのポットも西山さんならではの色味や質感、持ち手の工夫がなされています。

2 (8)
ポットの内側はお茶の色味がわかりやすいよう、白い釉がかけられています。使い手の気持ちを考えて作られた器たちです。

DSC_9799
また、東京で作陶されている鷹尾葉子さんの器も、西山さんとは異なった独特の世界観を持っています。一点一点デザインの異なるボウルやマグカップ、可愛らしい小皿や作り手の勢いを感じるフラワーベースまで、その表現の幅は広く、見ていて飽きません。

DSC_9829
ボウルは、すっと両手に馴染む心地良い形。石や引っ掻いた跡の線が入った土味を、手のひらで感じることができます。四角や丸などフリーハンドで描かれる模様は、化粧土という素地とは違う色の粘土を用いて色付けられていますが、内側には釉薬が塗られているため、水を通さず、器として安心してご使用いただけます。

DSC_9857
フラワーベースも荒い土と化粧土を使い、作られたもの。モノトーンに近い落ち着いた色味と石の混じった土味が力強い作風です。

DSC_9869
ずっしりとしており、持ち手などの細かいところもしっかりと作られていて迫力を感じます。

02 (2)
一方マグカップの持ち手は丸く作られ、作品によって作りを変える細やかな鷹尾さんの心配りが。深いブルーとポップな丸い模様は、ひとつあるとテーブルが楽しくなる一品です。

DSC_9659
丸を重ねたような可愛らしい小皿も、一緒に合わせても良いですね。

西山さんの器も鷹尾さんの作品も、細部まで行き届いた工夫とオリジナリティーに、人の気配をしっかり感じます。人の手を通した器は、使う人の体や心にも使う楽しさが伝わるものばかり。ぜひ、いつもの食卓にプラスしていただきたいひとしなです。

西山光太

鷹尾葉子

 

←お店の紹介はこちらから

MAR(マル)

毎日の生活に取り入れやすいシンプルな雑貨、丁寧に作られた手仕事の品、器や洋服、小物など少しずつセレクトしたお店。シンプルなホームページやオンラインショップのサイトも人気。「今日のひとしな」の執筆は、店主の原麻子さんと3人のスタッフが担当。

 

神奈川県鎌倉市由比ヶ浜2-5-1
TEL:0467-24-6108
営業時間:11:00-18:00
定休日:なし(臨時のお休みはサイトでご確認ください)
http://mar-select.com/
http://mar-store.com/

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

ページトップ