井上枝利奈さんの、壁にかける平べったい花入れ

今日のひとしな
2016.07.21

~copse(コプス)より vol.21~

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はじめて見たのは、ギャラリーでの展示。壁一面に大小、さまざまな花器が飾られた様子に圧倒されました。ちょうど春を迎えたばかりの時期で、オレンジやグリーンといった鮮やかな器と、色とりどりの花で彩られた壁は、まさに春爛漫を描いたような華やかさでした。

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この壁掛けの花入れをつくるのが、ガラス作家の井上枝利奈さん。「子どもが小さいころ、散歩のたびに小さな花や実を一緒に摘んでいました。それをひと時でも早く飾ってあげたくて」と、思いついたそう。

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石膏型にガラスの粒や色を出す粉を詰めて、電気炉を使って溶かす“キルンワーク”という技法で、この花入れを制作されています。

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キルンワークは形や柄の成形の自由度が高く、マットな質感に仕上がるのが特徴。花瓶や植木鉢を思わせるデザインは、フォルムや色合いがひとつひとつ異なり、どんな花を生けようかと眺めているだけでワクワクしませんか。

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鮮やかな色は白い壁に合わせてカラフルに、シックな塗り壁にはニュアンスのある色合いをと、壁の色に合わせて選ぶのもおすすめ。しかも花一輪、葉っぱ一枚でもバランスよく飾れるから、まさに壁に絵を描くような感覚で花を活けるのが楽しめます。

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井上さんは同じくガラス作家のご主人と、東京・錦糸町でガラス工房「硝子企画舎」と、併設のギャラリー「プリズムプラス」の運営をされています。さまざまな企画展や作家の作品に触れているからこそ、飾って楽しめるアートピースのような作品を生み出すことができたのでしょうね。壁を飾ると住まいが生き生きと表情を変えるのも楽しく、そこかしこに飾りたくなります。

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ガラスの花入れ(小)3,000円、(大)8,000円(税抜)

copse(コプス)

器や日常着など、衣食住を提案する雑貨店。連載コラム執筆は、店主の小森知佳さん。
東京都練馬区石神井台3-24-39 ロイヤルコトブキ1F
TEL:03-6913-1544
E-mail:info@copse.biz
営業時間:11:30~17:30
定休日:月~水曜(企画展中は無休)
http://www.copse.biz

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