私にとって掃除は部屋をきれいにすることではなく、気持ちをスッキリさせること。Vol.3  お笑いトリオ「森三中」大島美幸さん

暮らしを、みがく
2016.12.15

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Vol.2はこちらから

大島さんの掃除欲は留まるところを知らず、ついには自分の家だけでは飽き足らず、
人の家まできれいにしたい願望が止まらないのだそう。

「メンバーの黒沢(かずこさん)は私とは真逆で掃除が大嫌い。
仕事でホテルに泊まるときは、私からお願いして一緒の部屋にしてもらい、
彼女がお風呂に入っているすきにバッグの中身をきれいにしたり、
何度か部屋を掃除しに行ったこともあります。あんなに部屋が乱れていて、
よく心が乱れないなと不思議です。寛容なんですかね。羨ましいです。
私はキャパが狭いので、家が汚れていると、心が乱れます。
イライラするし不安定になる。人生の大半を家で過ごすわけだから、
その空間がきれいじゃないと不安になります。
掃除をするのは、そうならないため。
どんなに仕事で朝が早くても、ひとつでも多くきれいにしてから出かけたい。
それだけで安心するんです」

掃除は心の乱れを予防するための精神安定剤である一方で、
イライラを発散するストレス解消法にもなっているという大島さん。

「何かイヤなことがあると掃除をします。特にトイレ掃除は、
悪いものも一緒に流れて行くような気がするので好きですね。
私にとって掃除は部屋をきれいにすることではなく、
気持ちをすっきりさせること。
部屋もすっきり、心もすっきりして一石二鳥。
それで仕事がうまくいったら言うことなしです。
いい仕事をするためには掃除は絶対に大事です。
もちろん、食べものもそう。
バランスのいい食事が体を健康に保つとすれば、
掃除は心の健康のため。食事と掃除は人生の基本。
それあっての仕事だと、最近思うようになりました」

とはいえハードな仕事をし、
そのうえ育児もしながら家の掃除を完璧にこなすのは、
大変なのでは?

「今のいちばんの楽しみは、息子が寝て、
次の授乳までの2時間で掃除をして、あ~きれいになった! 
とすっきりして寝ることです。昨日はお風呂に入ったあと、
お風呂掃除ができたんですよ。
古い歯ブラシでカビの歯磨きをして、
それがメッチャ気持ちよかったです。
そうしてお風呂から上がって頭を乾かしていたら、
ちょうど息子が目を覚まして泣いたので、
思わずよしっ! って。それが日常の幸せですね」

 大島さんの表情はキラキラ輝いて、
纏っている空気までもが清々しくさわやか。
大島さんを見ているこちらまで幸せになる、
そのあふれんばかりのハッピーオーラは、
毎日きれいに掃除された健やかな環境に
暮らしているからなのかもしれませんね。

『暮らしを、みがく』より

text:和田紀子 photo:馬場わかな  styling:圓子槙生 hair&make-up:根本茉波

Profile

大島美幸

OSHIMA MIYUKI

お笑いトリオ「森三中」のひとりとして活躍中。子育てをしながら、テレビの他、舞台や雑誌などでも幅広く活躍中。ご主人は放送作家の鈴木おさむさん。

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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