料理家・渡辺有子さん まだまだやれることがたくさんある vol.1

暮らしのおへそ
2017.03.01

ずっと「このままでいい」と思っていました。
でも、夫の「せっかくできる力があるのに
やらなくちゃもったいない
という言葉に背中を押してもらったんです。

動いてみたら、まだまだやれることがたくさんある、と
小さな自信がもてました。

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扉を開けて、一歩中に入るとカウンターと
細長いテーブルが一直線に伸びていました。
スタイリッシュなガラスのダウンライトがアクセントとなり、
静謐でありながら、個性を感じさせる空間に背筋が伸びる思いがします。

 一昨年、料理教室「フードフォーソート」をオープンさせた渡辺さん。
棚にピシッと並ぶ器にも、きれいに拭きあげられたカウンターにも、
生徒さんに配るレシピブックにも、渡辺さんが伝えたい「おいしさ」が宿っているよう。

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「毎日教室が終わったら、2時間かけて隅々まで掃除をします。
レッスン中は携帯禁止。適度な緊張感の中で、
少し背筋を伸ばして料理に向き合っていただきたくて」と語ります。

 実は、教室を始めるなんて考えていなかったそうです。
進めてくれたのは夫で写真家の五十嵐隆裕さんでした。

「『今やらなくていつやるの? やる力があるのに
やらないなんて、もったいないよ』と言われたんです」。

 料理家として働き始めて20年。料理本を出したり、
レシピ提案をしたり。着実にキャリアを積んできました。

「どこかで『このままでいい』って思っていたんです。
私ね、自分から『あれがやりたい』と
貪欲に突き進むタイプじゃないの」と笑います。

 それでも、五十嵐さんは
「このままでいい、ってことはいつか下降するってことだよ。
次にやりたいことを考えて、少しずつ上がっていくことで、
“今”がキープできるんだから」とアドバイスしてくれたそう。

Vol.2に続く

『暮らしのおへそ』Vol.22より photo:馬場わかな text:一田憲子

Profile

渡辺有子

Watanabe Yuko

料理家。素材の味を生かした、やさしくシンプルな料理が人気。季節を大切にした丁寧な暮らしぶりや、センスある着こなしでも注目を集めている。スタジオ「FOOD FOR THOUGT」で、料理教室を開催。近著に『サンドイッチの時間』(マガジンハウス刊)がある。

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