リアルな生活から生まれる器Vol.1 器作家 イイホシユミコさん

暮らしのおへそ
2017.10.11

大阪、東京と直営店をオープン。
多くのお客様に買っていただけるからこそ
考え続けます
本当にこの器がその人の生活の中で
役立っているだろうかって。

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かつて、「暮らしのおへそ」Vol.7でイイホシユミコさんを
取材させていただいたのは、今から7年前のことでした。
当時、「台東デザイナーズビレッジ」にアトリエを構え、
簡易ベッドを持ち込んで寝泊りしながら、
「今は、丁寧な暮らしはいらない」と器づくりを続け、
その潔さに驚いたものです。

 あれからアトリエを引っ越すこと3回。
その間、大阪、東京にショップをオープンさせ、
海外で個展を開き、活躍の場はどんどん広がっています。

「大量生産でもなく、手作りでもない。
その中間にあるものを作りたい」

というコンセプトは、昔からずっと変わりません。
自分の手を動かして作る。
デザインだけをして、地方の窯元に発注し、
プロダクト商品を作る。
そのふたつの方法で器が生まれます。

現在の仕事場、築45年のモダンなコンクリート
打ちっ放しの集合住宅を訪ねました。
その室内のかっこいいこと! 
取材時は、ちょうどロンドンでの個展を終えて
帰国されたばかり。

「今やっと少し落ち着いています。
朝起きて、朝食を取り、インターエフエムをかけて
仕事を始める……。そんな流れがしみじみ幸せ。
淡々と、ルーティンな日々を送ることができるって、
私にとってはとても貴重なんです」。

 ショップをオープンしてから、
想像していた以上の大勢のお客様が
器を求めて来てくれるようになりました。

「一時のブームではなく、
私たちは地道に細く長く
『ユミコ・イイホシ・ポーセリン』を続けていきたい。
そこで、スタッフみんなで話し合いました私たちは何を求めていて、どこへ向かっているのかって……。
再認識したのは、食器を買ってくださる
お客様の暮らしが少しでも愛着あるものになればと思って、
私たちはこの仕事をしているってこと。
それが確認できて、ちょっと安心しましたね」

text:一田憲子 photo:有賀傑

Vol.2に続く

『暮らしのおへそ』vol.23より

Profile

イイホシユミコ

Iihoshi Yumiko

器がツールとなってそれぞれの人の想いが浮かんでくるような作品を手がける。手作りのものは作り手の手跡が残らないように。プロダクトのものは味気ないものにならないように。「手作りとプロダクトの境界にあるもの」がコンセプト。東京と大阪に直営店がある。http://www.y-iihoshi-p.com

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