主婦・料理家 坂井より子さん【前編】「シルバーヘアに似合うよう、アクセサリーはシルバーが中心です」

大人の暮らしで見直したもの
2017.10.02

日々の暮らしは、「もの」に支えられ、彩られ、形づくられています。暮らしと太くつながっているからこそ、大切な「もの」は、年齢や生活習慣の変化とともに、更新されていくはず。大人になった「今」だからこそ、しっくりきているものはなんですか? 憧れの先輩に聞きました。

text:鈴木麻子 photo:大森忠明


ゆるくウェーブのかかったシルバーヘア、ロングスカートの颯爽とした着こなし、すっと伸びた背筋や均整のとれた体……。坂井より子さんの佇まいは、とにかく美しいの一言。70歳を超えてますますカッコよく進化している様に、素敵な先輩として憧れてしまいます。

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肩書きは?と伺うと「主婦です」とにっこり。小さな料理教室を開いてはいたけれど、それも暮らしの場で得た味や工夫を紹介する、“主婦”だからできたこと。“おいしい匂いを家の中に漂わせておけば、家庭はきっとうまくいく”の思いのもと、おいしいごはんをせっせとこしらえて。主婦歴46年の大ベテランです。

そんな坂井さんがお話会を開くようになったのは、年下の友達との縁から。坂井さんのもつ豊富な暮らしの知恵と工夫に感激したその人からの『若い女性たちの前で暮らしのお話をしてほしい』という依頼で始まりました。テーマは子育て、食、片付け……。長年の主婦経験で体得した知恵は、どれも簡単なことばかりといいますが、本人が驚くほど若い女性たちの「へえー!」を引き出しているそう。

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「おだしの取り方も、実際にやりながらお教えするんですけど、そんなこと皆さんご存知でしょ? と思っていたら違うようで……」。核家族化が進む中、当たり前に紡がれていた家仕事が伝わりにくくなっています。孤軍奮闘しているお母さんや奥さんへ、坂井さんは優しく手を差し伸べます。

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また、美しいシルバーヘアがトレードマークの坂井さん。なんでも、今までの人生で一度もヘアカラーをしたことがないのだとか。「だって、一度、染めてしまったら、ずっと続けなくてはならないから面倒でしょ」。生え際や分け目、伸びてきてしまった白髪を気にするより、白髪を生かしたヘアスタイルを楽しもうと思ったのです。髪を傷める原因にもなる白髪染めをしていないおかげで、髪は艶やか。サロンでいつも褒められます。

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そんな坂井さんがおめかしする時、いつも仕上げに選ぶのは、シルバー系のアクセサリー。髪の色になじむので、大ぶりのものでも楚々とした美しさを漂わせてくれるのです。特に気に入っているのは、デンマークの老舗ジュエリーブランド「ジョージ・ジェンセン」のもの。凝った細工と、甘すぎずシンプルすぎないデザインが気に入り、少しずつ集めています。

この連載に登場するみなさんに「大人暮らしで見直した10のもの」をお聞きした本が発売中です! ぜひご覧くださいね。

→【後編】へ続きます。
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Profile

坂井より子

Yoriko Sakai

主婦歴40年の経験を生かし、家庭料理の提案や暮らしの知恵を紹介するお話し会などを行う。その反響を受け、著書『受け継ぐ暮らし より子式・四季を愉しむ家しごと』、『暮しをつむぐ より子式・日々の重ね方』(ともに技術評論社)を上梓。

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